2022-04-01から1ヶ月間の記事一覧

コンビニ人間

村田沙耶香/著 文藝春秋 第155回芥川賞受賞作。 タイトルなんだと思ったが、本当にコンビニ人間だった。 主人公の生きづらさが最初コミカルだったのが 途中苦しくなってラストは少し救いあるかも。 主人公、阿部共実の短編マンガに出てきそう。

母の日に死んだ

ネレ・ノイハウス/著 酒寄進一/訳 創元推理文庫 オリヴァー&ピアシリーズ9作目。 とにかく生死問わず登場人物が多い。 今回はピアの家族にまつわる物語もあるが、 本筋の過去の連続殺人事件の謎の方も濃厚だった。 他、オリヴァーが再婚し精神落ち着いたた…

まほり

高田大介/著 KADOKAWA とある都市伝説に導かれて 出身地近くの蛇の目紋の調査をする 民俗学ミステリ。 ホラー風な話へもっていくかという不穏さが途中あったが、 ミステリとして話は完結。 でもタイトルの意味が最後の方で判明してそちらの方が怖い。

はたらく魔王さま! 21

和ヶ原聡司/著 電撃文庫 完結作、ということでいつもの倍の本の厚み。 最終決戦とその後の日常世界の話が並行して物語が終わる。 最終決戦が思ったよりあっさりしていたなあ。 事前のちーちゃん両親のご挨拶は笑えた。

ゴールデンカムイ 第29巻

野田サトル 集英社 31巻で完結と公言されている、ということで 本巻では黄金ゲット! 杉元一行と土方歳三一行が組んで 鶴見中尉一行との最終決戦がついに始まる。 場所が五稜郭というのが因縁的。

地下道の少女

アンデシュ・ルースルンド、ベリエ・ヘルストレム/著 ヘレンハルメ美穂/訳 ハヤカワ・ミステリ文庫 グレーンス警部シリーズ第4弾。 福祉国家といわれるスウェーデンなのに 都会の地下に親に捨てられたり虐待を受けて逃げ出した ストリートチルドレンがいると…

ミルクマン

アンナ・バーンズ/著 栩木玲子/訳 河出書房新社 ブッカー賞受賞作。 固有名詞がほとんどないが、おそらくは 1970年代の北アイルランドと思しき場所で 日常がテロや陰謀などのディストピアな世界を描く。 主人公をストーカーするテロリストのミルクマンが不気…

炎上フェニックス 池袋ウエストゲートパークXVII

石田衣良/著 文藝春秋 パパ活、ぶつかり男、デリバリー配達人、ネット炎上、 あとコロナの世の中、鬼滅の刃やら呪術廻戦など 時事ネタがこれでもかと詰め込まれた シリーズ17作目。 マコトやキングたちは歳を取らずの状態だが 社会状況は現実とリンクしてい…

死刑囚

アンデシュ・ルースルンド、ベリエ・ヘルストレム/著 ヘレンハルメ美穂/訳 ハヤカワ・ミステリ文庫 グレーンス警部シリーズ第三弾。 死刑がない国にやってきた死刑囚の物語。 なぜ彼はアメリカからスウェーデンへ来ることが できたかの謎の肝であるが、結末…

死せる獣―殺人捜査課シモンスン

ロデハマ&セーアン・ハマ/著 松永りえ/訳 ハヤカワ・ポケット・ミステリ デンマークミステリ。 これも児童虐待加害者が処刑される事件と重い。 『制裁』もそうだったけど、複雑な感情で読み進めなければならない。

ボックス21

アンデシュ・ルースルンド、ベリエ・ヘルストレム/著 ヘレンハルメ美穂/訳 ハヤカワ・ミステリ文庫 グレーンス警部二作目。 スウェーデンでの人身売買的売春事件と また重苦しいテーマ。 グレーンス警部の宿敵の犯罪者との事件と並行して 話が進むが最後まで…

限界点

ジェフリー・ディーヴァー/著 土屋晃/訳 文藝春秋 拷問も厭わない殺し屋から ターゲットを守る連邦機関所属の ボディーガードが主役のサスペンスアクション。 主人公がボードゲーム愛好者。 ディーヴァーらしく何度もどんでん返しあり。

時間の王

宝樹/著 稲村文吾、阿井幸作/訳 早川書房 <収録作品> 『穴居するものたち』『三国献麺記』『成都往時』 『最初のタイムトラベラー』『九百九十九本のばら』『時間の王』 『暗黒へ』 中華SF短編集。 著者は『三体』の二次創作をきっかけにデビューらしい。 …

デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 第12巻

浅野いにお 小学館 完結。そしてアニメ化決定。 タイムマシンは最強。 そして門出の父が世界破滅フラグを 変えられる人だったとは。

二度目の人生アニメーター 第7巻

宮尾岳 少年画報社 アユムの彼女が声優デビュー。 このままでは娘が誕生しないルートに いきかねない流れになってきた。 まあ、アユムがアニメ監督になっている時点で 歴史が狂ってしまっているが。

夢のあもくん

諸星大二郎 KADOKAWA あもくん7年ぶりの新作本。 タイトル通り、夢の話のような物語。 前作と違って、あもくん自身がメインの話が多めだった。 稗田礼二郎や栞と紙魚子がゲスト出演してた。

雪の女

レーナ・レヘトライネン/著 古市真由美/訳 創元推理文庫 フィンランドミステリ。 北欧ものでもフィンランドものは翻訳少ないか。 時代は1990年代で女性刑事が主人公。 北欧って男女均等なイメージだが この作品では差別や迫害を受ける女性が多いためか 旧弊…

諸星大二郎劇場 第4集 アリスとシェエラザード

諸星大二郎 小学館 悪趣味クラブのエピソードから展開された アリスとシェエラザードのシリーズが収録。 ヴィクトリア朝版・栞と紙魚子ものといったところな ホラーコメディの快作。