2012-08-01から1ヶ月間の記事一覧

皆川博子作品精華 伝奇―時代小説編

皆川博子/著 日下三蔵/選 白泉社 <収録作品> 『沼太夫』『崖楼の珠』『朱鱗の家』 『傀儡谷』『闇彩の女掛』『朧神輿』 『水恋譜』『双笛』『孔雀の獄』 『繊夜』『寵蝶の歌』『葬蘰』 『俗謡・大和撫子怨み節』『渡し舟』『風の猫』 『土場浄瑠璃の』『泥…

身体のいいなり

内澤旬子/著 朝日新聞出版 乳がん闘病記のみならず、過去の病気ネタを書いた赤裸々エッセイ。 今はヨガで元気になったらしい。 虚弱体質といいつつバックパッカーしたり、 協力的ではない配偶者(その後離婚したらしいが)等に対してもやっとした。

八日目の蝉

角田光代/著 中央公論新社 不倫相手の赤ん坊を誘拐して 自分の子どもとして育てようとする女性の話が第一部。 誘拐された赤ん坊が大人になってからの話が第二部。 実際の事件を元にしているのが所々あるがいいのか? という部分もあるが、運命に翻弄されてい…

ほぼ日手帳 公式ガイドブック2013

ほぼ日刊イトイ新聞/編 マガジンハウス 本のサイズおよび装丁デザインが 過去のものからガラッと変わった。女性向けぽいのに ビジネスコーナーの手帳術コーナーにあったので浮いていた。 サイズが大きくなったのは、 カズンの実サイズがわからないという声で…

地下室の手記

ドストエフスキー/著 江川卓/訳 新潮文庫 19世紀なのに主人公が引き蘢り無職ていう 設定はすごいなあ。話自体はその主人公の 若い頃の過ち的なことの回想話だが。

西遊妖猿伝 西域篇 第4巻

諸星大二郎 講談社 塗りがアナログに戻ったのでなぜか安堵した。 サソリ女の章に入ったけどまだ街から出られないから なかなか旅が進まないのう。羊怪の件解決してないし。 アクションがサソリ女(なぜか未来的格好なの?)のおかげで凄いぞ。

プリティが多すぎる

大崎梢/著 文藝春秋 なぜかローティーンファッション雑誌の編集に異動になった 青年が四苦八苦するお仕事小説。 基本的に前向きな人がたくさん出てくるので、楽しく読める。 老舗出版社とされる千石社は新潮社がモデルなのかなと思ったり。

真説 光クラブ事件 ―東大生はなぜヤミ金融屋になったのか―

保阪正康/著 角川書店 光クラブの社長であった山崎晃嗣の心の闇に迫るノンフィクション。 他のルポと違う点は、東大で山崎晃嗣と三島由紀夫が友人だったのでは というところだろう。二人とも年は違うが12月25日に死亡したらしい。

こちらあみ子

今村夏子/著 筑摩書房 <収録作品> 『こちらあみ子』『ピクニック』 表題作は太宰治賞受賞作。 読んでいてなんともいえないもやもやした内容だった。 それでも、あみ子の視点からなのでまだ救いがあるのかも。

月光条例 第19巻

藤田和日郎 小学館 クライマックスに突入の感がある本作であるが、 チルチル様の正体がここで判明。 既に出ていたあのキャラクターだったとは!!

げんしけん 全9巻

木尾士目 講談社 だらっとした大学のサークル活動日常の日々。 オタクサークルに入ってなくても 似たような日々を送った人には、 懐かしい雰囲気を味わえるんだろうな。 基本ぬるい話なのに急に黒い話も混ざっていて吃驚する。

坂道のアポロン 第1〜9巻

小玉ユキ 小学館 9巻までが本編でその後出るのは番外編なので ひとまずはここまで読了。 1960年代の長崎を舞台にした高校生たちの友情と恋の物語。 ラストが駆け足ぎみだがきれいにまとまって面白かった。 正統派少女マンガの胸キュン度が高め。

皆川博子作品精華「幻妖」―幻想小説編

皆川博子/著 東雅夫/選 白泉社 <収録作品> 『風』『景清』『月琴抄』 『文月の使者』『水の女』『桔梗闇』 『あの紫は』『丘の上の宴会』『幽れ窓』 『月ノ光』『空の色さえ』『禱る指』 『ゆびきり』『メリーゴーラウンド』『流刑』 『骨董屋』『たまご猫…

吸血鬼と精神分析

笠井潔/著 光文社 矢吹駆もの。 約800ページくらいあって長ーい。 本書の半分以上は事件自体よりも 矢吹駆と容疑者たちとの哲学と神学の割合が多くて もう少し削っても良かったのではとは思った。

へび少女―楳図かずお恐怖劇場

楳図かずお 角川ホラー文庫 へび女三部作が収録。 楳図かずおのホラーというとこれだよね。 突っ込みどころが実は多いが、それは置いといて 感じたままに読むのが吉。 でもこの文庫はなぜか作品の順序が逆になっているので 人物相関図がわかりにくい。

神武―古事記巻之二 全4巻

安彦良和 中公文庫 今更のようだが安彦さん漫画も上手だよなあ。 実は自分的に『古事記』で退屈な箇所をとりあげてるが 結構面白く読めた。卑弥呼が天照大神で……という解釈なのだな。 古事記巻之一を読んでいなくても一応大丈夫(なはず)だった。

イグアナの娘

萩尾望都 小学館 10年以上ぶりの再読。 家人はドラマ版の印象が強かったらしく短編だとは思わなかったらしい。 他の短編も素晴らしいが、表題作の母子の葛藤物語は本当に凄い。

エースをねらえ! 第1〜7巻

山本鈴美香 中公文庫 アニメは観た事あるが漫画は初めて読んだ。 改めて読むとすごいスポ根ものだなー気を失うほどの練習とか。 宗方コーチが魔球否定論者な発言していて結構現実的。 ただし、試合のシーンの表現はアニメの方が見せ方がうまいと思う。

おひとり様物語 第4巻

谷川史子 講談社 3巻で不倫ネタとかあって不満だったが、 4巻は割と面白いネタが多めだったのでよかった。

白昼の死角

高木彬光/著 光文社カッパノベルス 光クラブ事件を元にしたピカレクス小説。 戦後直後の法律の穴をかいくぐって金融詐欺事件を繰り返す。 手口が実際の事件よりも鮮やか。読み応えがある内容だった。

エロイカより愛をこめて 第4、5巻

青池保子 秋田文庫 3巻からだいぶたっていたのでアラスカ編まだ続いてたのか、 と思ってしまった。 少佐のみならず、ジェイムズ君の人間離れぶりがエスカレートしていた。

バジリスク~甲賀忍法帖~ 全5巻

せがわまさき 講談社 山田風太郎『甲賀忍法帖』を漫画化した忍者バトルもの。 原作に忠実な内容なのであるが絵が自分には合わなく読みづらかった。 しかし、漫画にすると朧があまりにもうっとおしいのに気づかされた。

シゴタノ!手帳

倉下忠憲、北真也/著 大橋悦夫/監修 東洋経済新報社 これも手帳系の本。 しかし、いろいろな手帳ではなく「ほぼ日」手帳で しかもカズン一押しの本であった。 あと最近の手帳系の本はクラウド(スマホ)と併用の提案が定番ぽいな。

図説 古事記

石井正己/著 篠山紀信/写真 河出書房新社 いずれは原文も挑戦したい『古事記』。 まずはビジュアルつきで慣れた方がいいなと思って読了。 日本武尊の死後以降の歴代天皇ネタになると飽きてくるのが課題。