2023-12-01から1ヶ月間の記事一覧

予言の島

澤村伊智/著 KADOKAWA 怨霊が存在するという瀬戸内海の小島やそれに囚われる村民たち、霊能者の不吉な予言などおどろおどろしいが途中で謎解き予想がつく。だけど、最後の死者が出た後の出来事の方が衝撃的なのは予想だにしなかった。

3回目の足跡 第2巻

三部けい KADOKAWA モモの小学校時代に出会った「アオ」が謎の絵葉書に関係しそうだけど、病院の放火も同一人物?本作は子どもにも容赦ない描写があって辛くなる部分もあり。

クリフトン年代記 第3部

ジェフリー・アーチャー/著 戸田裕之/訳 新潮文庫 なんで表紙が飛行機のパイロット? と思ったらストーリーで重要な部分だった。ジャイルズの女運悪さの問題から始まったかと思ったらセバスティアンが国際的贋金事件に巻き込まれるスリラー展開に。クリフト…

8マンVSサイボーグ009 上・下

早瀬マサト 平井和正 石ノ森章太郎他 秋田書店 赤板書店のサンデーコミック形式なのはわかっている。石ノ森章太郎のアシスタントだった早瀬マサトが作画なので石ノ森風な作風で違和感進む。8マンの悪役よりもブラックゴースト団の方が悪辣なのはお約束か。

デビルマン外伝‐人間戦記‐

細野不二彦 講談社 不動明の仲間の不良少年たち側からみた『デビルマン』の物語。原作と比べても違和感なく読めてさすが。

心理学的にありえない 上・下

アダム・ファウアー/著 矢口誠/訳 文春文庫 日本語タイトルの心理学はあまり内容に関係なく、原題のエンパス(共感力)の方がもちろん正しい。エンパス能力が高すぎで他人の感情を操れる能力者をめぐる陰謀の物語。国家が能力者の人体実験などしているためか…

恐怖小説 キリカ

澤村伊智/著 講談社 ホラー大賞受賞から2作目までの間についての出来事を書いたモキュメンタリー(映像じゃなくて小説だけど)ホラー。本作が実際著者の3作目なので、フィクションだけどフィクションぽく読める部分もあるので出版タイミングがよい。講談社の…

探偵は田園をゆく

深町秋生/著 光文社 前作は短編集だったのが長編に。失踪した男性を探すために今回は東京や埼玉まで足をのばす。結末が意外であったが腑に落ちる。やっぱり留美の設定がリアル感あるのと山形弁が良いよな。

クリフトン年代記 第2部

ジェフリー・アーチャー/著 戸田裕之/訳 新潮文庫 ハリーが刑務所に入るというところからスタート。第二次世界大戦に突入しているにも関わらず彼の生存を信じるエマがアメリカへ探しへ行く。主要人物たちの障壁相手のヒューゴーはここで退出、案外早かった。…

ジウX

誉田哲也/著 中央公論新社 ジウサーガシリーズ10作目ということでXか。歌舞伎町セブンの物語がずっと続いていたが「新世界秩序」NWO大きくが動き出す。この組織も一筋縄ではいかないらしく暴力的実行部隊が標的に対してエグい行為を行うのだった。次作だとセ…

怪談実話 黒い百物語 叫び

福澤徹三/著 メディアファクトリー 百物語って純粋な独立した百話収録は大変なのだろうね。『新耳袋』もそうだったけど、一つの話にまとめられるのに分割してたりするし。怪異が連続して写真つきメールを送付したりする能力ってすごいけどどうやっているのだ…

アルテミス(上)(下)

アンディ・ウィアー/著 小野田和子 ハヤカワ文庫SF 月面都市アルテミスが舞台主人公ジャズはサウジアラビア出身の女性。荷物運輸(ポーター)を生業とした彼女が引き受けた仕事がアルテミスやその住民の生命まで握る大事件へ発展する。都市の設定が綿密で…

クリフトン年代記 第1部

ジェフリー・アーチャー/著 戸田裕之/訳 新潮文庫 ウィリアム・ウォーウィックシリーズと関連ある作品らしいので読み始めた。 ハリー・クリフトンの波瀾万丈な人生。そう、第1部なのに波瀾万丈すぎすのだった。1919年から1940年まで。ハリーの周囲の人物でヒ…

七人怪談

三津田信三/編 KADOKAWA <収録作品>『サヤさん』澤村伊智『貝田川』加門七海『燃頭のいた町』名梁和泉『旅の武士』菊地秀行『魔々』霜島ケイ『会社奇譚』福澤徹三『何も無い家』三津田信三 三津田信三が読みたいジャンルを指定したホラー短編集。元編集者…