読書の記録_国内作家か行

ヴィンテージガール 仕立屋探偵 桐ヶ谷京介

川瀬七緒/著 講談社 別の法医昆虫学捜査官シリーズのように、解剖学と服飾に詳しい変わった職業の専門家が探偵役をつとめる。人気出たら続編でそう。事件については社会問題が取り入れられていて悲しい結末だった。

うらんぼんの夜

川瀬七緒/著 朝日新聞出版 閉鎖的村ホラーのようで事件の結末はホラーでないミステリものだが、 ホラー的結末もあるというややこしい話。 主人公格の女子高生たちがなんのかんの逞しい。 村の年寄りが村の因襲にしがみついて 東京から来た家族を迫害している…

ブスの本懐

カレー沢薫/著 太田出版 著者自身の自虐も含み、小気味よいツッコミを入れながら 「ブス」について考察しているからOKな 中身に仕上がっている? お題決めている担当はひどいけど。 軽めで一気に読めそうかなと思ったのだが、 エッセーの内容よりも本書で使…

千日のマリア

小池真理子/著 講談社 <収録作品> 『過ぎし者の標』『つづれ織り』『落花生を食べる女』 『修羅のあとさき』『常夜』『テンと月』 『千日のマリア』『凪の光』 男女の物語だけど恋愛小説と いいきれない短編集。

異形のものたち

小池真理子/著 KADOKAWA <収録作品> 『面』『森の奥の家』『日影歯科医院』 『ゾフィーの手袋』『山荘奇譚』『緋色の窓』 ゾッとする恐怖感というよりは 物悲しい感覚がするホラー短編集。

夜は満ちる

小池真理子/著 新潮社 <収録作品> 『やまざくら』『縁』『坂の上の家』 『夜は満ちる』『イツカ逢エル…』『蛍の場所』 『康平の背中』 全て、女性が主人公で恋愛が絡む 幻想ホラー小説短編集。 どれも話の過程は普通の恋愛小説として進むのに ラストでぞっ…

あの夏、風の街に消えた

香納諒一/著 角川文庫 新宿の夏の物語。 話の背景に天安門事件や地上げ問題などあって 1990年という設定が大事なのだろう。 死人も多くてハードボイルド風なのだが 実際は、一人の青年の成長青春物語だった。

神州纐纈城

国枝史郎/著 講談社大衆文学館 未完の伝奇小説。 石川賢の漫画版の方を先に読んでいたが、 結構原作に沿っていたとは。 奇想天外で面白い。

賞金稼ぎスリーサム!

川瀬七緒/著 小学館 登場人物のイメージが固定されそうな 表紙はちょっと好みではないが 中身はコメディ風でシリアスな展開だった。 シリーズ化しそうな感じだったがやはり次回作があるらしい。

代表取締役アイドル

小林泰三/著 文藝春秋 著者は2020年に亡くなっている。 SFやホラーを主に書いているイメージだが こういう会社ものを書くとは意外だった。 タイトルのとおりアイドルが代表取締役になるという とっぴな設定であるが書いているのは 大会社の腐敗やパワハラで…

博物館ななめ歩き

久世番子/著 文藝春秋 漫画はほぼなくイラストエッセイ。 東京が多いけど行ったことがないところが多い。 外出自粛でなかなか出かけられない今日このごろ この本で行きたいところをピックアップしていこう。

新カラマーゾフの兄弟 (上)(下)

亀山郁夫/著 河出書房新社 分厚い! 現実だか夢なのか曖昧な描写がかなり続くが、 1995年という時代を背景とした 黒田家の謎、宗教団体の暗躍、 著者の私小説風なKのパートなど濃い内容だった。 『よちよち文藝部 世界文學篇』で訳者のお話の ゲストとして著…

悪医

久坂部羊/著 朝日新聞出版 末期ガンに直面する医師と患者 それぞれの視点で書かれる物語。 医師のいうことももっともだが患者側が 動揺する突き放すような説明は良くないなあと思う。 患者の小仲の精神が不安定なためか 何かとんでもないことする方向へ行か…

無痛

久坂部羊/著 幻冬舎 この著者の作品は、一見ノンフィクション風のもあるが 本作は、完全にフィクションで物語が進む。 ラストがホラー風なのは必要ないかも。

スワロウテイルの消失点

川瀬七緒/著 講談社 シリーズ7作目。 全体の構成はもはや様式美なのだが、 素材が異なるためか飽きることなく読める。 赤堀の味方が作品を重なるごとに少しずつ増えている。

コップクラフト 3

賀東招二/著 ガガガ文庫 アニメでは使用されなかったエピソード。 未成年犯罪にて後味悪すぎるからか。 ボーナストラックでさらっと 本編の登場人物に関するネタバレあり。

コップクラフト

賀東招二/著 ガガガ文庫 アニメ原作。 エピソードがそのままなのでさらっと読めた。 文章は確かにアメリカドラマ風を意識されている。

作家の人たち

倉知淳/著 幻冬舎 <収録作品> 『押し売り作家』『夢の印税生活』『持ち込み歓迎』 『悪魔のささやき』『らのべっ!』『文学賞選考会』 『遺作』 著者のデビュー作を読んだことがあって そこからだいぶ久しぶりに読んだのだが 最近はこのような作風になって…

ブギーポップは笑わない

上遠野浩平/著 電撃文庫 発売当時、結構売れていたのは知っていたが 読むのは初めて。 アニメ観てから読んでみた。 アニメでよくわからなかった部分が小説で補完された感じ。

ランウェイ

幸田真音/著 集英社 ファッション業界でサクセスを目指す 主人公の成長物語。 東京、ミラノ、パリ、ニューヨークと 世界が舞台なのに関係者が狭いのと 大きく話が変わる部分が漫画的なのは気になったが 勢いと迫力で一気に読むことができた。

わざわざゾンビを殺す人間なんていない。

小林泰三/著 一迅社 表紙イラストは意味ないものかと思っていたが 作中にちゃんと該当シーンがあった。 ホラーでSFでミステリで、と ジャンルに収まりきれない設定の小説だった。 著者らしいといえば著者らしい。

紅のアンデッド

川瀬七緒/著 講談社 岩楯刑事は、相棒が鰐川刑事の方が やはり物語の進め安定する。 事件関係者たちの闇が深いのも定番だが、 今作で元気が取り柄のようにみえる 赤堀先生の心の闇がでてきて重い。

海の稜線

黒川博行/著 創元推理文庫 初期の大阪府警ものだが、 話の掛け合いの妙味はこのころから。 話のスケールが大きいが 解決部分があっさりとしすぎか。

優しいおとな

桐野夏生/著 中公文庫 福祉制度が崩壊した日本が舞台。 村上龍が書きそうな話だった。 いや、村上龍だったらバイオレンス度がもっとあがりそうか。

テーラー伊三郎

川瀬七緒/著 KADOKAWA 変わり者たちの描写が上手い。 また、魅力的な老人が今回も登場。 途中で殺人とかは起きなくてよかった。

潮騒のアニマ 法医昆虫学捜査官

川瀬七緒/著 講談社 シリーズ第5弾。 岩楯刑事と赤堀のコンビは安定。 今回の岩楯刑事の相棒は 潔癖症かつやや無気力な人物。 相棒の癖が強さが毎回楽しみ。 過去の相棒もちょっと登場。 今回の事件では蛆虫は少なめで外来種の蟻が。

藁の楯

木内一裕/著 講談社 凶悪犯罪者の殺害懸賞金一億円で 日本国民全員敵になるとか 設定は面白いし展開もスリリング。 「そーなんです」みたいに台詞で「ー」が 多用されているのがシリアス部分に合わず。

フォークロアの鍵

川瀬七緒/著 講談社 民俗学の口頭伝承調査にて 老人ホームで情報収拾というのが とても今っぽい。 ちょっとほのぼのしてきたところで グロテスクなシーンが出てくるとは、というか この人の作品では油断してはならないということか。

人間の條件 (上)(中)(下)

五味川純平/著 岩波文庫 主人公の梶が出征する以前の生活もそれなりだが、 軍隊生活が始まり、その後敗残兵となる 過程の部分が壮絶すぎる。

任侠書房

今野敏/著 中公文庫 読んでて既視感あったのは、 本書が『任侠学園』の一作目(というかシリーズ一作目)だったからだった。 つまり、話の構成はシリーズ通して同じということか。 日村の気苦労はここから始まった。