2008-09-01から1ヶ月間の記事一覧
佐々淳行/著 文春文庫 「あさま山荘事件」の 警備幕僚長として指揮官だった著者による事件の全貌。 警察側の視点で書かれているとはいえ、 あきらかに、連合赤軍がテロリスト軍団というのが よくわかる内容であった。 あとは、「危機管理」というものを何度…
宮嶋茂樹/著 新潮文庫 不肖・宮嶋の半生を書いた自伝。 軽めな文体なのですらすらに読めるけど その底は結構シリアスな感じに読めた。 写真も、もちろんいいけど、意外にも熱い内容だった。
藤田和日郎 小学館 『一寸法師』話がメイン。 そして3巻へ続く『シンデレラ』話の導入話まで。 なんか、破壊力がますます大きくなって 氷河期になって世界が滅びる直前まで行ってたよ。 すげー。 主人公の月光の誰でも知っているはずの おとぎ話の知識が全く…
島本和彦 小学館 この巻で完結。炎尾のアシスタントたちが 独立しメジャーな漫画家になるかという所ばかりで 主人公は? と思ったら 後半で爆発してた、さすがだ。 漫画界のパクリ問題がテーマで終わるとは思わなんだー。
高橋和巳 新潮文庫 著者のデビュー作。 最近は消えた作家扱いのようですね。 奥さんは『怒りの子』の高橋たか子。 語り手である世界的権威がある刑法教授の 女性スキャンダル事件が波紋となって 彼の生活に影響をおよぼしていく話。 1960年代の新聞ってゴシ…
江戸川乱歩 角川文庫 <収録作品> 『黄金仮面』『何者』 『D坂の殺人事件』『心理試験』 『何者』以外は再読。 『D坂の殺人事件』と『黄金仮面』との 明智小五郎の変わり様を楽しんだ。 以下はネタバレ内容です。
高沢皓司/著 新潮文庫 全共闘に関わった人の心理がよくわからない。 自分の親が全共闘世代にしっかるかぶっているのだが、 運動に参加してなかったようなので 話を聞く事ができなかったりする。 (聞いたのは、高校時代の同級生が運動に参加して 消息不明に…
山本譲司 ポプラ社 『獄窓記』の続編。 黒羽刑務所を出所から始まり、 『獄窓記』の執筆、出版を経て 福祉および刑務所改革への仕事に携わることになるまで。 出所直後、前科者になったという劣等感から 引きこもり生活に入ったことや 『獄窓記』を書く事で…
デイヴィッド・イーリイ/著 深町眞理子、白須清美、狩野一郎、宮脇孝雄、吉村満美子/訳 晶文社 <収録作品> 『大尉のいのしし狩り』『スターリングの仲間たち』『裁きの庭』 『グルメ・ハント』『草を憎んだ男』『別荘の灯』 『いつもお家に』『ぐずぐずし…
吉村昭 新潮社 <収録作品> 『羆嵐』『ハタハタ』『羆』 『海の鼠』『魚影の群れ』『海馬』 動物と戦う人々たちのドラマを収録。 『羆嵐』これが読みたかったんだー。 大正時代にあった日本最大の熊害事件を小説化したもの。 かなり怖い話であるが、同時に…