2023-08-01から1ヶ月間の記事一覧

《ドラキュラ紀元一九一八》 鮮血の撃墜王

キム・ニューマン/著 鍛治靖子/訳 書苑新社 シリーズ2作目。実は、表題作を前作の再読前に再読してしまっていた。吸血鬼が当たり前に存在する世界にての第一次世界大戦の戦記もの。ドイツのエースパイロットのレッド・バロンが吸血鬼になっていてイギリス軍…

ドラキュラ紀元一八八八

キム・ニューマン/著 鍛治靖子/訳 書苑新社 東京創元社版を昔読んでたのでアウトラインは覚えていたけど、今回の<完全版>を再読してもワクワクする読後感は変わらなかった。ドラキュラがヴィクトリア女王と結婚していている背景で1888年のロンドンというと…

ファインダーズ・キーパーズ 上・下

スティーヴン・キング/著 白石朗/訳 文藝春秋 『ミスター・メルセデス』の続編で三部作二作目。キングが挑むミステリものであるが、次作が超現象でそうなラストではある。下巻になるまでシリーズ主人公であるホッジスは登場せず事件の発端とそれに関わる人物…

太陽の帝国

J・G・バラード/著 高橋和久/訳 国書刊行会 太平洋戦争開始から終戦まで上海在住のイギリス人少年が戦争開始後から終戦まで両親と合流できずに捕虜収容所で暮らし奮闘する。著者の回想録でも触れられているが、意外にも主人公は日本軍に悪感情を持っていない…

三体0 球状閃電

劉慈欣/著 大森望、光吉さくら、ワン・チャイ/訳 早川書房 三体シリーズの前日譚。本書の主人公である陳が少年時両親が目の前で謎の焼死する場面から始まりその原因の「球電」の研究にのめり込んでいくが。表紙の女性は、第二の主人公ともいえる林雲か。シリ…

3回目の足跡 第1巻

三部けい KADOKAWA 1話の冒頭がバッドエンド風だが、それが回避されるのかされないのか。謎の未来を予言する絵葉書や過去で主人公の妻の実家で起こった放火殺人のエピソードなどの謎が提示される。

潮が舞い子が舞い 第10巻

阿部共実 秋田書店 完結。まだ二年生なのに、とは思うのだが三年生だと進路関係ややこしくなるから現状の日常回で終わらせるのは今のうちかも。ラスト2話がエモさ全開な終わり方だった。

メアリ・ジキルと怪物淑女たちの欧州旅行

シオドラ・ゴス/著 原島文世/訳 早川書房 三部作の2作目。ヴァン・ヘルシングの名前が出るということはドラキュラ伯爵が出るわけで。錬金術師協会のせいでモンスター娘がまた増えていた。1作目もだが2作目も文中読みづらさがあるが世界観は好きなので読んで…

魔女 上・下

カミラ・レックバリ/著 富山クラーソン陽子/訳 集英社文庫 エリカ&パトリック事件簿10作目。 今のところ邦訳はここまで。またアンナいじめをしてる作者。少女というより幼女殺害事件が起きる。本作では移民問題や未成年の銃事件など現在の魔女狩りといえそう…