2019-09-01から1ヶ月間の記事一覧

パールとスターシャ

アフィニティ・コナー/著 野口百合子/訳 東京創元社 アウシュビッツ収容所でメンゲレといえば 双子生体実験。 ユダヤ人の双子、パールとスターシャが受けた 過酷な体験を二人の視点で描かれる。 リアルさというよりはファンタジーな雰囲気もあり。 フィクシ…

蹲る骨

イアン・ランキン/著 延原泰子/訳 早川書房 リーバス警部シリーズを読んでみようかと思う。 ただ時系列はバラバラになりそう。 本作中で抱えられた事件は全て解決はしているが あまりすっきりしないのも混じっていた。 スコットランドの自治政治は考えさせら…

生まれ変わり

ケン・リュウ/著 古沢嘉通、幹遙子、大谷真弓/訳 早川書房 <収録作品> 『生まれ変わり』『介護士』『ランニング・シューズ』 『化学調味料ゴーレム』『ホモ・フローレシエンシス』『訪問者』 『悪疫』『生きている本の起源に関する、短くて不確かだが本当…

罪の声

塩田武士/著 講談社 グリコ・森永事件をモデルとした事件 ギンガ萬堂事件のその後の物語。 未解決事件を追う新聞記者と別に 自分の声が犯行声明に使われたかつての子どもが 事件の真相に迫っていく。 モデルの事件が丹念に取材されていて それがしっかり物語…

ぼぎわんが、来る

澤村伊智/著 KADOKAWA 第22回日本ホラー小説大賞、大賞受賞作。 三部作構成で、語り手がつど変わることによって 話の視点が異なったものに見える。 特に第一部から第二部へ切り替わった後の 現実的にありそうな家族の歪さが怪異よりも怖い。 怪異自体も結構…

デッドクルージング

深町秋生/著 宝島社文庫 救いのない暴力展開が凄まじいが 勢いあって一気に読める。 一般人はほぼ出ない。

ハイエナ 警視庁捜査二課 本城仁一

吉川英梨/著 幻冬舎文庫 サブタイトルに主人公の名前があるので シリーズものかな? と思ったがそうでないみたい。 オレオレ詐欺の最前線が書かれていて興味深かった。

ゴールデンカムイ 第19巻

野田サトル 集英社 杉元とアシリパ再開! 感動シーンありだがすぐ台無しになるところが この作品らしい。 予想どおりレギュラーキャラクターの一人が 退場してしまった。

死せる魂

イアン・ランキン/著 延原泰子/訳 早川書房 リーバス警部シリーズ。 一人が複数の事件を抱えて 同時進行させる手並みがイギリスの警察ものぽい。 今作でサイコパス殺人鬼が登場するが その後の作品にも登場しそうな感じだった。

ウォーターゲーム

吉田修一/著 幻冬舎 鷹野シリーズ三作目にして完結のよう。 鷹野因縁の水道利権をめぐる争い。 最後彼は自由になれたのかな。

森は知っている

吉田修一/著 幻冬舎 鷹野シリーズ二作目。 鷹野の高校生の話で、そこからスパイになるまでの話。 一作目で出た他登場人物も出てきて こっから一作目での鷹野との関係性となると理解。

ヤング ブラック・ジャック 第16巻

手塚治虫/原作 田畑由秋/脚本 大熊ゆうご/作画 秋田書店 完結。 如月恵編完結他、他登場人物のその後などが 描かれている。アトムがなかなか出なかった理由も。

わたし、定時で帰ります。

朱野帰子/著 新潮社 文章が軽いお仕事小説。 だけど、正社員で「定時で帰る」は現実重いテーマ。 結局は平社員がいくら頑張っても限界はあって 上に立つものが変わらなければ解決できない。

コップクラフト

賀東招二/著 ガガガ文庫 アニメ原作。 エピソードがそのままなのでさらっと読めた。 文章は確かにアメリカドラマ風を意識されている。

殺したのは私

メアリ・H・クラーク/著 深町真理子、安原和見/訳 新潮文庫 サスペンスミステリ。 途中、この登場人物死ぬとか悪巧みしそうとか 先は読める展開だったりツッコミどころはあるが 意外にも結末は綺麗にまとまっていた。

戦場のコックたち

深緑野分/著 東京創元社 この著者の作品、なんか思ったのと違うという 違和感が以前もあったが今回もそうだった。 戦記物を期待していて確かにそうなのだけど、 謎解きはイマイチどうかなあ。 (版元的に日本人作家な場合、謎解き入っているのは 当たり前だ…

ディオゲネス変奏曲

陳浩基/著 稲村文吾/訳 早川書房 <収録作品> 『藍を見つめる藍』『サンタクロース殺し』『頭頂』 『時は金なり』『習作 1』『作家デビュー殺人事件』 『沈黙は必要だ』『今年の大晦日は、ひときわ寒かった』『カーラ星第九号事件』 『いとしのエリー』『習…

厳寒の町

アーナルデュル・インドリダソン/著 柳沢由実子/訳 東京創元社 北欧の社会問題といえば移民問題だが 今作時間とも関わる。東南アジア系がクローズアップ。 捜査の展開がなんとも地味なのが特徴だが 結末の犯人の動機などは現実日本でもありそうな話でぞっと…

潮が舞い子が舞い 第1巻

阿部共実 秋田書店 海が近くにある田舎町に住む高校二年生たちの日常。 団地もちょくちょく出てくるため いつもの阿部共実作品世界と変わらない風。 今の所やさしい世界だが最後までそのままか?

異世界居酒屋「のぶ」 第9巻

蝉川夏哉/原作 ヴァージニア二等兵/作画 KADOKAWA 「のぶ」の秘密を異世界側住人の一部に 告白するが、大げさにならずに済む。 隣国の存在が少し怪しげ?

太陽は動かない

吉田修一/著 幻冬舎文庫 シリーズもの一作目。 吉田修一の他の作品と全く作風が異なることに驚き。 あちこちの国への移動やアクションなど 派手な描写が多いが、映像化は大丈夫だったのか?

果てしなき渇き

深町秋生/著 宝島社文庫 ノワール。 でも埼玉の中高生が裏社会でどうのこうの しているというのは実際にはないだろうが 子どもに対する暴力的は話はどうも苦手。 主人公の元警官がアウトローすぎでクズすぎで ほか登場人物誰一人共感できないのばかりだった。

ルパンの消息

横山秀夫/著 光文社文庫 幻のデビュー作を文庫化。 あと1日で時効の事件、その事件の関係者の一人が 三億円事件の容疑者などいろいろ盛られた話だった。