2019-02-01から1ヶ月間の記事一覧

戦火の果て (上)(下)

デイヴィッド・L・ロビンズ/著 村上和久/訳 新潮文庫 英米露の首脳陣たちと民間人たちの章が交互するが、 民間人編、特に敗戦へ向かうドイツ・ベルリンに住む 女性のエピソードが一番面白かった。

ダーウィンの使者 (上)(下)

グレッグ・ベア/著 大森望/訳 早川書房 世界中で新人類? な赤ん坊が生まれるまでの 流産続きとなる現象が気味が悪く続くが それでも産もうと頑張る母は強しか。 赤ん坊誕生を経てその両親まで進化に合わせて 見た目が変わっていくというのが興味深かった。

キングの死

ジョン・ハート/著 東野さやか/訳 ハヤカワ・ミステリ文庫 主人公が、父親殺しが自分の妹じゃないかと 思い込みが強すぎで、警察に非協力的な行動に いらいらさせた。アポ約束しといてすっぽかしさせすぎ。 自身も容疑者扱いな主人公だが、 数少ない味方の存…

凍てついた墓碑銘

ナンシー・ピカード/著 宇佐川晶子/訳 ハヤカワ・ミステリ文庫 17年前の殺人事件が 当時うまく隠滅できすぎで話がすごく昔のものかと 思ったが、当時1980年代とは無理があるような。 アメリカの田舎町だから?

テンペスタ

深水黎一郎/著 幻冬舎 「テンペスタ」の部分があまりいかされていない気がした。 小学生がうっとおしいが 後半慣れてくると可愛げが少しでてくる。

女のいない男たち

村上春樹/著 文藝春秋 <収録作品> 『ドライブ・マイ・カー』『イエスタデイ』『独立器官』 『シェエラザード』『木野』『女のいない男たち』 2014年に出た短編集。 出てくる登場人物の年齢が上がっているが 根底は今までの短編の主人公と似ているので 既視…

満願

米澤穂信/著 新潮社 <収録作品> 『夜警』『死人宿』『柘榴』 『万灯』『関守』『満願』 日常ミステリを得意とする作者だが、 本作では嫌な感じなオチが多い上 若干ホラーめいた内容が多かった。

T.J.マグレガー/著 古賀弥生/訳 創元推理文庫 なんの予備知識もなく読んでいたので ホラー展開に転がっていくのに驚いた。 シリアスなんだけど、B級ぽさもあり。

ヴァイオリン職人と天才演奏家の秘密

ポール・アダム/著 青木悦子/訳 創元推理文庫 謎はそれほどでもないのだが 雰囲気がおしゃれ。人が死ぬ部分だけ違和感が。

だいじな本のみつけ方

大崎梢/著 光文社 本が好きな中学生たちの ほのぼの日常謎ミステリものだった。

サトリ (上)(下)

ドン・ウィンズロウ/著 黒原敏行/訳 早川書房 元ネタの『シブミ』のあらすじは知っていたけれど その前日譚というのに驚き。 結末は予想できたが、スパイものというより 冒険ものとしてはとても面白かった。

花ならば赤く

有吉佐和子/著 集英社文庫 半世紀前の小説だが、ヒロイン像は古臭くないかも。 家庭内工業で運用される口紅会社に 勤務する設定が面白い。

セカンドステージ

五十嵐貴久/著 幻冬舎文庫 専業主婦が老人を雇って 赤ちゃんをもつママのための マッサージと家事手伝いの会社を起業。 仕事先で起こるいろいろな事件や 主人公の家庭問題などめまぐるしく 後半はちょっと無理ある気がするが楽しく読めた。

星間商事株式会社社史編纂室

三浦しをん/著 筑摩書房 社史を作製する際に発生した 会社の謎と同人誌となんだかカオス。 作中作のBL小説はすっ飛ばしてしまった。 結末その後は問題なかったのか?

人生激場

三浦しをん/著 新潮社 2003年出版なので、ネタが古くて ところどころ不明なものもあった。 カーンて誰だっけと検索してしまった。

諸星大二郎劇場 第2集 オリオンラジオの夜

諸星大二郎 小学館 オリオンラジオシリーズは音楽、 木元オリオン座シリーズは映画をモチーフにしている。 主に昭和(未来のもあるが)が舞台な 幻想的な話でよかった。

IT 全4巻

スティーヴン・キング/著 文春文庫 1990年代に読んで以来。 改めて読むと、1980年代キング作品の集大成だった。 いろいろな作品要素がてんこ盛り。 今読むと、アウトな部分もところどころだが 時代的にはありだと思う。