2008-01-01から1年間の記事一覧

壁男

諸星大二郎 双葉社文庫 <収録作品> 第一部 『壁男PART1』『壁男PART2』『壁男PART3』 『ブラック・マジック・ウーマン』 『鰯の埋葬』『会社の幽霊』 第二部 『夢の木の下で』『遠い国から 第一信』 『遠い国から 追伸 カオカオ様が通る』 『第三信 ナルム…

くらしのいずみ

谷川史子 少年画報社 本著は初の青年誌連載のものをまとめていたもの。 谷川さんの漫画(割と初期の)を 『りぼん』でリアルタイムで読んでいたので すごく懐かしい~! 気分でしたよん。 『くらしのいずみ』は様々な形の夫婦の話を描いた 短編集で、どれもど…

悪魔と博覧会

エリック・ラーソン/著 野中邦子/訳 文藝春秋 シカゴ博覧会を開催させるための苦闘の物語と、 H・H・ホームズがいかに大量殺人を行ったかの物語が 交差して構築されている。 シカゴで博覧会ができると決定した直後に、 アメリカ中で大不況が起こったり、建築…

ズッコケ中年三人組age43

那須正幹/著 ポプラ社 中年シリーズ4作目。 前作age42は親子関係話で流し読みだったから、 読了扱いしてなかったみたいだ(ここにUPしてません)。 今回は那須先生お得意の時事ネタで、 今までの中で一番面白い! 裁判員制度の話で、地元で起こった殺人事件の…

レベッカ (上)(下)

デュ・モーリア/著 茅野美ど里/訳 新潮文庫 再読本である(といっても10年くらいぶり?)だけど、 一旦読むと続きが気になって仕方ないくらい、 相変わらずとても面白かったなあ。 「わたし」にとってすでに亡くなっている存在なのに、 マンダレーで常に脅威…

大奥 第4巻

よしながふみ 白泉社 一年に一回のお楽しみ漫画本。 家光が女将軍として公式に登場。 と、長々続いていたけど4巻半ばで終了。 そこから、あっさり4代目家綱エピがあって 5代目綱吉エピへ導入。 やはりというか、歴史的にも有名な将軍だと 話は長めだけど、そ…

いさましいちびのトースター

トーマス・M・ディッシュ/著 浅倉久志/訳 ハヤカワSF文庫 森の中にある夏別荘に 二年半以上もご主人様がやってこない。 とうとうちびのトースターはじめ、 電気毛布、掃除機、卓上スタンド、ラジオら 電化製品仲間が終結し、ご主人様の都会の家へと 旅立つの…

ロッキン・ホース・バレリーナ

大槻ケンヂ/著 角川文庫 パンクバンド少年とゴスロリ少女の物語。 東京から博多へ向けてのライブツアーを経ての 成長物語としても読めます。 清濁織り交ぜている内容で最後は本当に清々しいよ。

星新一 一〇〇一話をつくった人

最相葉月/著 新潮社 星新一の伝記本。 それだけではなく、日本戦後SF界の歴史にも触れられてる。 星親一から星新一に変わるあたりの頃だとか 非常にわくわくする内容だった。

月光条例 第3巻

藤田和日郎 小学館 12/18発売。 スピード狂なシンデレラ編が収録。でも結末は4巻かな。 ちょっと方向転換なのか、自分の作品も含めて パロディネタが多いよ。ガラスの仮面ネタに吹いた。 しかし、月光ばかりでなくエンゲキブが シンデレラの話を全く知らない…

俺はまだ本気出してないだけ 第1~2巻

青野春秋 小学館 IKKIで出している漫画は相性があまり良くないのだが、 これは案外よかった。絵は地味だね。 40歳を過ぎて会社を辞めて漫画家になろうとする 駄目男が主人公。駄目すぎだけどなんか憎めない性格なので そんなに不愉快にならない。 いや、イタ…

神罰 田中圭一最低漫画全集

田中圭一 イースト・プレス この本から、手塚治虫絵になったのかな。 絵だけみると本当にそっくりすぎなのに 一貫としてエロギャグマンガばかり。 漫画の神様に対しての冒涜だけど笑えるんだな、これが。 つうか、カバー裏の手塚漫画ヒロインのギャルゲー攻…

東京奇譚集

村上春樹/著 新潮社 <収録作品> 『偶然の旅人』『ハナレイ・ベイ』 『どこであれそれが見つかりそうな場所で』 『日々移動する腎臓のかたちをした石』 『品川猿』 都市伝説ぽいのは『品川猿』くらいかな。 恐怖は感じない不思議系話の短編集。 あっさり読…

考えすぎる女たち

S・ノーレン=ホークセマ/著 古川奈々子/訳 ソニー・マガジンズ タイトルどおり、 余計な事でドツボに入って些細な出来事を考えすぎて 疲れてしまう女性の例とその対応みたいなのが 書かれていた。心理学本。 タイトルについてはそのとおり。 解決法について…

うさぎドロップ 第1巻~4巻

宇仁田ゆみ 祥伝社 4巻までが第一部で 今後発行する5巻が第二部だそうだ。 30歳になる大吉と、 大吉の祖父の隠し子(つまり叔母)の6歳児リン との疑似家族の生活話。 リンの出生の秘密あたりのシーンは重かったりする所や 仕事を持ちながら子育てをする大変…

ママはテンパリスト 第1巻

東村アキコ 集英社 評判いいらしいので買ってみたけど それほど面白くなかった、というか 笑いの沸点があわないのかなあ。 『きせかえユカちゃん』もそれほど笑えなかったしなあ。

取るに足らない事件

早川いくを/著 バジリコ タイトルとおり、昭和20年代の 取るにたらないお間抜けな実在事件を 当時の新聞から抜き出しまとめたもの。 ゆるいというかぬるい内容。 こういった内容の 明治大正版が昔出てたのをヒントにしたのか?

ペイチェック

フィリップ・K・ディック/著 浅倉久志・他/訳 ハヤカワSF文庫 <収録作品> 『ペイチェック』『ナニー』『ジョンの世界』 『たそがれの朝食』『小さな町』『父さんもどき』 『傍観者』『自動工場』『パーキー・パットの日々』 『待機員』『時間飛行士へのさ…

1984年

ジョージ・オーウェル/著 新庄哲夫/訳 ハヤカワNV文庫 『華氏451度』と同じく、反ユートピア世界を描いた作品。 1949年発行なので、1984年というのは 著者にとっては近未来として書かれている。 1984年、世界は三つに分断され常に戦争状態であった。 その中…

初ものがたり

宮部みゆき/著 PHP文庫 タイトルどおり、季節を題材にした「初もの」を 捕物帖にからませている。全6話。 『本所深川ふしぎ草紙』で脇役だった茂七親分が主役。 これで家のあった宮部みゆき著書は全読了。

本所深川ふしぎ草紙

宮部みゆき/著 新潮社文庫 こちらは深川七不思議を題材にした 全7編の短編集で一応捕物帖。

幻色江戸ごよみ

宮部みゆき/著 新潮社文庫 これも時代小説短編集。 全12編、12の月ごとに起こる江戸の町での 様々な物語が収録されている。 怪異&人情もの。

かまいたち

宮部みゆき/著 新潮社文庫 <収録作品> 『かまいたち』『師走の客』 『迷い鳩』『騒ぐ刀』 時代小説短編集。 『迷い鳩』『騒ぐ刀』は霊験お初ものの原型にあたる。 宮部みゆきの時代小説のものは推理もの度は低い代わりに 人情度が高い感じがする。

天狗風 霊験お初捕物控<二>

宮部みゆき/著 講談社文庫 嫁入り前の娘が次々と神隠しに。 捕物帖&ホラーが融合したシリーズ第2作目。 天狗について、通常のイメージされる妖怪ではなく 怨念的存在にしたアイディアが面白い。 前作よりも怖い内容になっている。

怪物王女 第8巻

光永康則 講談社 王族の子供ら多すぎるぞ。謎の長男も登場。 9巻あたりで久々に本格的な王位継承の戦いがあるのかな。 8巻は姫への宣戦布告的な話があるだけに。 絵柄がちょっと変化があったのが気になった。 ケルベロッテちゃんのオマケ付き。 ギャグが時事…

ウルトラQ 第2巻

藤原カムイ 角川書店 『バルンガ』『悪魔ッ子』『ガラダマ』収録。 前巻よりも、レギュラーの顔つきが 俳優の顔に似てきてるなあ。特に由利ちゃん。 淳ちゃんは一番似てないが。 漫画的に、怪獣出て来る話よりも 怪奇ホラー的な『悪魔ッ子』がこの中では一番…

ヤング田中K一

田中圭一 日本文芸社 作者がかつて勤務していた 某玩具メーカー(商品でバレバレだが)にての裏話と 自伝エッセイ漫画収録。 といっても、田中圭一なんで全て下ネタものなんですが。 手塚絵が基本だけど悪事を企む顔が 永井絵になっているのが一番ウケた。

スケバン刑事if

和田慎二 メディアファクトリー 本編漫画を読んでいないにifをいきなり読んで 大丈夫なのか? 同じキャラクターを使っていても 設定や微妙に名前が違っているらしいが全くわからないままに 読了。というか刑事じゃないし。

フルメタルレディ

永井豪 双葉社 これも中途半端な内容だなー という感想しかないなあ。

雷鳴のZAJI

車田正美 集英社文庫 読了後、何この打ち切り漫画? と思ったら読み切り漫画だった……。 謎多すぎでちっとも消化してないから そう感じてしまったのか。