2022-11-01から1ヶ月間の記事一覧

機龍警察 火宅

月村了衛/著 早川書房 <収録作品>『火宅』『焼相』『輪廻』『済度』『雪娘』『沙弥』『勤行』『化生』 機龍警察シリーズのサイドストーリー的短編集。こうしてみると話を作りやすい登場人物とそうでない登場人物に分かれている。姿や沖津みたいなのは短編…

アーナルデュル・インドリダソン/著 柳沢由実子/訳 東京創元社 アイルランドミステリ、エーレンデュル捜査官シリーズ6作目。サマーハウスで自殺した女性の事件を調査する傍ら、古い失踪事件も追う。 別々の事件ではあるがとあることがきっかけで一気に解決の…

天冥の標IX ヒトであるヒトとないヒトと

小川一水/著 ハヤカワ文庫JA 9巻。物語の全体像がわかってきて、登場人物たちにも、真の敵がわかって読者視点と近づいてきた。メニー・メニー・シープは破壊されずに済むのだろうか?

伊上勝評伝 昭和ヒーロー像を作った男

井上敏樹、竹中清/著 徳間書店 『仮面ライダー』や『仮面の忍者赤影』の脚本家伊上勝の評伝。子息でやはり脚本家の井上敏樹から見た伊上勝の話は少しかと思いきや一章まるまる本人が書いている。他関係者証言もあるが、上記だけでも十分濃い内容だった。

漫画家本スペシャル 永井豪本

永井豪 小学館 『デビルマン』『マジンガーZ』誕生50周年記念本。実際記念本で、作者インタビューや評論やお祝いメッセージなど。

天冥の標VIII ジャイアント・アーク

小川一水/著 ハヤカワ文庫JA 前巻から300年後、1巻の時間軸へ戻る。1巻で即退場したか? と思われた登場人物たちが復活!イサリが子孫のイサリかと思ったら本人で驚いた。起承転結の「結」へと向かう、怒涛の伏線回収の話だった。

余命1年のスタリオン

石田衣良/著 文藝春秋 癌闘病もの。二枚目半の俳優が肺癌になり余命1年を宣告され、自分の生きている証を残すべく奮闘する。抗癌治療などの部分はシリアスで深刻だが、生活部分はコミカルにし明るい内容となっていた。

天冥の標VII 新世界ハーブC

小川一水/著 ハヤカワ文庫JA 7作目。前作記事で >シェパード号は1作目の植民星>メニー・メニー・シープを目指すのだろうが、>ドロテア号も同じ星へ行くのだろうがその謎は次の話? と書いたけど検討違いだった。 本作は、6作目の直後からで大多数が子どもだ…

魔の山

ジェフリー・ディーヴァー/著 池田真紀子/訳 文藝春秋 コルター・ショウのシリーズ2作目。とにかくサバイバル知識豊富な彼ならばの自己啓発系カルト集団へ潜入捜査が中心の物語。ディーバー作品のサスペンスものでよく起こる各章ごとのどんでん返しは控えめ。

このやさしき大地

ウィリアム・ケント・クルーガー/著 宇佐川晶子/訳 早川書房 1932年大恐慌に見舞われたアメリカ。日常的に虐待など起こる救護院から脱出しカヌーで旅する少年少女の成長物語かつロードノベル。プロローグで少なくとも主人公は生き延びられることはわかってい…

天冥の標 VI 宿怨

小川一水/著 ハヤカワ文庫JA かなり長くなっためか巻末に過去分の主要用語・人物集が掲載されていたのでありがたい。 西暦2502年"救世群"が人類に宣戦布告。1巻目での謎の多い設定がここで回収されだす。タイトル回収もしたし。終盤で太陽系が沈黙する様子が…