2021-09-01から1ヶ月間の記事一覧

殺す鳥

ジョアンナ・ハインズ/著 神林美和/訳 創元推理文庫 英国ミステリ。 家族問題のサスペンスといったところ? 犯人探しとしては、 一どんでん返しありそうでそのとおりだった。

インヴィジブル・シティ

ジュリア・ダール/著 真崎義博/訳 ハヤカワ・ミステリ文庫 真崎義博の翻訳本を読むのは久しぶり。 ニューヨークは多様化された都市とはいえ その中にあるユダヤ人コミュニティの存在は異質な感じがした。 イディッシュ語を使い、英語が話せない人もいたり 殺…

北海に消えた少女

ローネ・タイルス/著 一花洋介/訳 ハヤカワ・ミステリ文庫 デンマーク・ミステリだが、 舞台はイギリスが中心だった。 デンマーク人からみたイギリスの描写が面白い。 事件の真相については、結末を知ってからだと 途中にヒントがいくらかあるのに気づく。

冬の生贄 (上)(下)

モンス・カッレントフト/著 久山葉子/訳 創元推理文庫 スウェーデン・ミステリ。 モーリン・フォシュ刑事シリーズ1作目。 殺害された男性のモノローグが しょっちゅう入り込んでいて読みづらくなってしまっている。 事件そのものより、モーリン自身とその周…

ゴールデンカムイ 第27巻

野田サトル 集英社 タイトル回収される巻。 いよいよ最終章が近づいてきた。 海賊房太郎が退場するが、 そんなシリアスの直後に 不謹慎気味な笑いがあるのがすごい。

われらの独立を記念し

スミス・ヘンダースン/著 鈴木恵/訳 早川書房 レーガンが大統領就任した1980年代前半、 片田舎に住むソーシャルワーカーの生活を描く。 ソーシャルワーカーのピートは お役所的ではなく、自分の娘が家出した状態でも 困った人々のために奔走する。

樹脂

エーネ・リール/著 枇谷玲子/訳 早川書房 デンマーク作家による物語。 ミステリのカテゴリーで出ているが 様々な要素が入っている。 主人公の少女が 大変な環境内で育っているのだが、不幸そうでないのがポイント。

マルドゥック・アノニマス 5

冲方丁/著 ハヤカワ文庫JA ウフコック救出前と後の話が交差する。 読む間が空くと、登場人物で誰だっけなというのも 出てくるくらい多数登場。 でも増加は実はしていないんだよな。 本作でのバロットの精神的成長がすごく 泣かせられるシーンもしばしば。

サムライの娘

ドミニク・シルヴァン/著 中原毅志/訳 小学館文庫 シリーズ2作目。 タイトルはこんなのだが(原題もそうみたい)、 日本人ではなフランス人の剣道の達人の娘が 被害者になって、主人公たちが謎を追う。 ラストで主人公たちが日本にやってきてお花見を楽しむ。

諸星大二郎 デビュー50周年記念 トリビュート

諸星大二郎 河出書房新社 ページ数の割に値段高いわと 思ったがサイズも雑誌サイズ並に大きかった。 以前出版されたムックの執筆者プラスの執筆陣。 お祝いされる本人が生きているときに トリビュート本出るのってなんか良い。 諸星大二郎先生本人が逆トリビ…

欲望通りにすむ女

ドミニク・シルヴァン/著 中原毅志/訳 小学館文庫 フランスミステリ。 引退した元警視とエキゾチックなアメリカ人と 正反対な二人の女性たちが探偵役をつとめる シリーズ1作目。 作者が日本好きなためかマンガなど 日本のカルチャーを話に絡めている。 とに…

インタヴュー・ウィズ・ザ・プリズナー

皆川博子 早川書房 『開かせていただき光栄です』シリーズ完結作。 エドとクラレンスがアメリカへ。 ずいぶん遠くへ来たものだ。 本作は、アシュリーの手記が中心。 アメリカ独立戦争を背景にした歴史ミステリで イギリスが舞台だった過去2作と大分異なり興…

未来人カオス

手塚治虫 講談社手塚治虫文庫全集 以前に読んだような気がする、 というかいろんな宇宙人のエピソードが 別作品にもあった気がする。 作中が1990年代から2000年代にかけてで 現代から見ると文明が発達しすぎですごい違和感がある。

終焉

ハラルト・ギルバース/著 酒寄進一/訳 集英社文庫 シリーズ2作目は入手できず3作目。 ソ連兵侵攻しベルリン陥落。終戦へ。 混乱するベルリンの街の様子が描写される中、 ソ連の脱走兵のギャングとオッペンハイマーが対立する。 出だしのオッペンハイマーがお…

ゲルマニア

ハラルト・ギルバース/著 酒寄進一/訳 集英社文庫 ドイツ推理作家協会賞新人賞受賞作。 1944年ベルリンを舞台にし、猟奇殺人事件を追うことになった 元刑事のユダヤ人が主人公という特異な設定。 配偶者がアーリア人なので収容所行きが免れているが 1944年の…