2010-02-01から1ヶ月間の記事一覧

プレイヤー・ピアノ

カート・ヴォネガット・ジュニア/著 浅倉久志/訳 ハヤカワSF文庫 ヴォネガット・ジュニア処女長篇作。 浅倉久志氏追悼の感も込めて。 全て自動化した機械によって支配された世界が舞台。 主人公が優秀な人間なのに、流されすぎな性格なのが笑えた。 でも、お…

果てしなき流れの果に

小松左京/著 角川文庫 時間軸があちこちに飛んで行くので複雑! 最初のエピソードからどんどん遠ざかっていきながら エンディングできれいにまとまっているとは。

月光条例 第8巻

藤田和日郎 小学館 前巻の続き『浦島太郎』+『フランダースの犬』から。 月光の出生のヒントが? 『人魚姫』は軽すぎるなー。 アンハッピーエンドの童話の改変が極端か? そして超メジャー作『桃太郎』が登場。 エンゲキブが大変なことに。

赤い酒場

半村良/著 出版芸術社 <収録作品> ・第一部 能登怪異譚 『箪笥』『蛞蝓』『縺れ糸』 『雀谷』『蟹婆』『仁助と甚六』 『夫婦喧嘩』『夢たまご』『終の岩屋』 ・第二部 怪奇SF選 『赤い酒場を訪れたまえ』『フィックス』『嘆き鳥』 ・第三部 現代怪談集 『…

さよなら、コンスタンス

レイ・ブラッドベリ/著 越前敏弥/訳 文藝春秋 探偵もの三部作の3作目。 往年の名女優に死のメッセージ? そして彼女の過去に関わる人が死んで行く。 勧善懲悪的ストーリーでもないし、トリックだの犯人あて要素は薄いと思う。 推理小説としては読まない方が…

クララは歩かなくてはいけないの?

ロイス・キース/著 藤田真利子/訳 明石書店 副題に「少女小説にみる死と障害と治癒」とあるとおり、 『若草物語』『アルプスの少女ハイジ』『秘密の花園』 などなど、昔から愛された少女小説に出てくる 病人や障害をもった人を取り上げて 物語を読み解く少し…

東京島

桐野夏生/著 新潮社 この話はアナタハン事件だなあと冒頭ですぐわかった。 ただし、舞台を現代にかえているので 若干状況が違う風にしている。 もう少し意地悪なラストでも良かったかも。 実話の方が小説よりもエグいぞ。 映画化予定らしいが、絵にすると笑…

文学賞メッタ斬り! 2008年版

大森望、豊崎由美/著 パルコ出版 2008年だと懐かしさはなく最近な感じだった。 座談集は面白かったが、それ以外はそうでもなく。

雪崩連太郎全集

都筑道夫/著 出版芸術社 <収録作品> 『人形責め』『背中の蝶』『白鑞牡丹』 『花十字架』『比翼の鳥』『和歌礼櫛』 『五百羅漢』『鬼板師儀助』『三つ目達磨』 『六本足の午』『色玻璃なみだ壷』『からくり花火』 『小函のなかの墓場』『たわけた神』『幽…

雪崩連太郎全集

都筑道夫/著 出版芸術社 <収録作品> 『人形責め』『背中の蝶』『白鑞牡丹』 『花十字架』『比翼の鳥』『和歌礼櫛』 『五百羅漢』『鬼板師儀助』『三つ目達磨』 『六本足の午』『色玻璃なみだ壷』『からくり花火』 『小函のなかの墓場』『たわけた神』『幽…

黄泉からの旅人

レイ・ブラッドベリ/著 日暮雅道/訳 文藝春秋 3部作の2作目をいきなり読了。 前作読んでいなくても特には支障なしでした。 1950年代のハリウッドが舞台。 主人公がブラッドベリ自身モデルということで ファンタジーなのかしら、と予備知識なしで読み進んで行…