2010-01-01から1年間の記事一覧

アウトローたちの履歴書

石原行雄/著 彩図社 2010年読了本ラスト。 アウトローたちに インタビューして(ラストは著者本人ぽい) まとめた実録本。 ディープすぎずあっさり読める。 アウトローの定義はゆるいからかな?

木でできた海

ジョナサン・キャロル/著 市田泉/訳 創元推理文庫 タイトルからして不思議だけど、 中身も相当不思議。シュール。 足が三本の犬とのふとして出会いから 大がかりな出来事がどんどん起こるとは予測不可能。

近代建築散歩 東京・横浜編

宮本和義/企画・写真 小学館 2007年時点の近代建築物(明治~昭和10年代以前)を 570件以上写真で紹介。 さずがに全部カラー写真ではなかったが。 有名所以外にも、普通に店舗や住居で使用されている 家や橋なども紹介されている。 本書を参考に、実物を見に…

聖☆おにいさん 第6巻

中村光 講談社 いえっさ誕生日イブに発売と 大変タイミングがよろしい。 ギャグのタイミングが毎度同じタイミングなので 予測がつきやすいけど、豆知識がマニアックすぎなので そっちの予想はつきにくい。 今回は新メンバーがほとんど出なかったのでそれは良…

彼女がその名を知らない鳥たち

沼田まほかる/著 幻冬舎 読了後、気が落ち込む本。 主人公をはじめ、皆狂っている感じ。 実際狂ってるんだけど。 部屋の汚らしさと主人公らのだらしなさがリンクしてる。 だけど上手いんだよなあ。

働く人のためのストレス診察室

パトリック・レジュロン/著 高野優/監修 野田嘉秀/訳 紀伊國屋書店 バカンス天国だとか労働時間が短いと言われてるのに、 フランス労働者たちも仕事のストレスがいっぱいだそう。 ストレスの原因は日本でも共通事項で納得だが、 それに対する処方がいまいち。

僕の小規模な生活 第4巻

福満しげゆき 講談社 子育て編スタート。 ほのぼのしてないのが、らしいけど。 正直、赤ちゃんの顔が怖いです。 黒塗りのバージョンももっと怖いけど……。

タッチ

ダニエル・キイス/著 秋津知子/訳 早川書房 1960年代の話で。 何の自分には落ち度がないのに 放射能を浴びて病気にはなるわ、 街の人に迫害されるわ 救いがあまりない苦難に満ちた物語。 ヨブ記が冒頭で引用されてるし。

村上龍自選小説集4

村上龍/著 集英社 <収録作品> 『コインロッカー・ベイビーズ』 『昭和歌謡大全集』 『だいじょうぶマイ・フレンド』 『昭和歌謡大全集』以外は初読。 『コインロッカー・ベイビーズ』は、 昔最初の段階が気持ち悪く感じて読めなかったのを 再挑戦。 なんだ…

しろくまカフェ マンゴー味!

ヒガアロハ 小学館 3巻目。ほのぼの。 そういや、シロクマくんのギャグが今回はくどくなかったな。 しろくまカフェ本編以外のシリーズ? (パンダママの話と焙煎修業話)も収録。 上記のシリーズのせいでキャラが増えたかに見えたけど、 本編ではそれほどで…

ヒトラーのスパイたち

クリステル・ヨルゲンセン/著 大槻敦子/訳 原書房 第一次大戦後から第二次大戦ドイツ情報部の 作戦と結末、エージェント(スパイ)たちの末路などが満載。 写真もかなり多い。 なのだが、文章は教科書じみたものなので退屈。

人質交渉人

ロバール・ブルッサール/著 峰岸久/訳 草思社 特にテロ事件が多発していた1960年代後半~1970年代にて 人質交渉人として有名だった パリ警視庁のブルッサール元警視の回想録。 日本赤軍が起こしたハーグ事件も担当してそのことも語られている。 事件やその解…

阿片王 満州の夜と霧

佐野眞一/著 新潮社 満州国にて暗躍した里見甫(はじめ)の 戦前~戦後の足取りを書く、 と思いきや周囲の複雑な女性たちの生涯まで 調査している。 川島芳子以外にも当時男装の麗人が他にもいたり 確かに興味深い話であるがこれも散漫な感じにとれる。

密告者ステラ

ピーター・ワイデン/著 小松はるの、米澤美雪/訳 原書房 サブタイトル「ヒトラーにユダヤ人同胞を売った女」 がセンセーショナル。 見た目が金髪碧眼でユダヤ人のイメージと異なる ベルリン在住のステラ。 彼女がその容貌を活かしてゲシュタポの手先となり …

リカちゃん生まれます

小島康宏/著 集英社 1967年に誕生したリカちゃんを開発したのは 二人の男性だった。 元は人形よりも、人形のためのハウスを売るのが 当初目的だったとか、開発秘話が満載。 また、写真も多く掲載されていて 昔のものなのに繊細でかつお洒落なリカちゃんの服…

よつばと! 第10巻

あずまきよひこ アスキー・メディアワークス とーちゃんがどんどん素敵キャラになってきてるぞ。 ジャンボが出て来ると大抵笑わされるな。 何気ない日常話なのに何度も読まされる力量がすごい。

天使の囀り 角川書店

貴志祐介/著 角川書店 タイトルが綺麗なイメージなのに、 内容はグロくて悪趣味な感じ(褒め言葉的に)。 一気読みさせるけど、 虫嫌いな人は読まない方が良い。

ノストラダムスの新予言

大川隆法/著 角川文庫 角川文庫では1990年頃に出たものらしい。 大手出版社で普通に出ていたとは……。 内容は、ノストラダムス、ヨハネ、エリアの 霊が大川隆法の口を借りて予言をすると。 ちなみに1999年が大変な事が起こって、 世の中落ち着くのは2020年以…

マインド・クエスト 意識のミステリー

ダン・ロイド/著 谷徹、谷優/訳 講談社 脳と意識とは何ぞ? という謎を 小説と論文の二本立てで解いてみようという趣向。 特に第一部の小説『現象学のスリル』は 物語という形態をとってわかりやすく展開している。 現代の哲学って科学とウェブもフル活用し…

粘膜蜥蜴

飴村行/著 角川ホラー文庫 デビュー作『粘膜人間』と同じくパラレル日本戦時下が舞台。 今回は東南アジアでのゲリラ戦があったりしたり、 単なるグロ小説ではない感じ。(といってもグロだけど) 戦前の冒険小説と怪奇小説が混じったようなノリだよなあ。 本…

乱と灰色の世界 第1、2巻

入江亜季 エンターブレイン 絵もそうだけど、魅せ方が本当に上手。 1話完結であるけど話の流れ的には 2巻まとめて読むと進み具合がわかりやすくて、 まとめ読みして良かった。

月光条例 第11巻

藤田和日郎 小学館 アラビアンナイト編と思いきや 『青い鳥』も関わっているようだ。 次の巻で月光の出生の秘密が出て来るのかな。 それにしても、おとぎ話の人物たちには「作者」の 認識がないとは。 以下ネタバレぎみ

誘惑される意志

ジョージ・エインズリー/著 山形浩生/訳 NTT出版 心理学コーナーにあったが、 経済学と生理学も混じった内容で結構難しかった。 人の意志力についての仕組み等を双曲割引で示そうって。 テーマはとても興味深いものであるが、 訳がよくなければ挫折本だった…

1999年 高橋克彦対談集

高橋克彦/編著 小学館 <対談した人> 矢追純一 横尾忠則 五島勉 小島露観 あすかあきお 来るべき10年後へ向けての対談集(本書は1989年)。 それをとっくに新世紀に入った2010年に読んでみた。 20年たったけど、宇宙人は我々の目の前に現れてないね。 今の…

アオイホノオ 第5巻

島村和彦 小学館 今回のホノオのパートはずっと自動車教習場の話ばかりで あまり進展がなかった。 に対し、庵野パートはいよいよ世間に名を知らしめる 過程へ進んでいるのが対照的。

粘膜人間

飴村行/著 角川ホラー文庫 2008年日本ホラー小説大賞 長編賞受賞作。 戦時下日本(といっても架空の)の とある村で起こる惨劇。 普通に妖怪が人間世界で認知されていたりして 本作では河童が重要役割を担う。 グロテスク描写がひどく続く話であるが、 感情…

絶滅動物誌

今泉忠明/著 講談社 絶滅していった動物たちの記録。 気候の変化や外来動物の侵入等いろいろあるが、 本作は大航海時代の人間の大移動をきっかけに起こった 絶滅していった動物たちの過程をメインに書かれている。 基本的に絶滅動物の絵があるのでイメージし…

心臓に毛が生えている理由

米原万里/著 角川学芸出版 この人のエッセイはピリッとした所が良いなあ。 とはいっても、まだそんなに読んでいないので 本書は重複話が多いらしいけど ほとんどが初読だった。

楢山節考

深沢七郎/著 新潮文庫 <収録作品> 『月のアペニン山』『楢山節考』 『東京のプリンスたち』『白鳥の死』 『楢山節考』は名作と言われているだけある。 貧村の姥捨という風習の他、 子どもが産まれたら捨てて殺してしまう、 子どもは少ない方がいいから晩婚…

るきさん

高野文子 ちくま文庫 買い直しして久々に読了。 るきさんの生活が羨ましいと現実逃避してみたりして。 一ヶ月のうち一週間だけ働いて、 都内のおそらく2DKアパートで生活できるんだもの。 バブル時代の漫画だけど、 えっちゃんのファッションは今みてもお洒…