2022-06-01から1ヶ月間の記事一覧

田舎のポルシェ

篠田節子/著 文藝春秋 <収録作品> 『田舎のポルシェ』『ボルボ』『ロケバスアリア』 ロードノベル3編収録。 どれも社会問題を反映し て暗い背景はあるものの、 結末は明るい。

ガラスの虎たち

トニ・ヒル/著 村岡直子/訳 小学館文庫 同じ街だけど、1978年と2015年が交差し怒涛のラストを迎える。 どちらも学校いじめ事件を語っているが 1978年の事件関係者とその縁者が 2015年に関係をするが登場人物が多すぎでわかりづらい。 そんな中1978年スペイン…

死んだ人形たちの季節

トニ・ヒル/著 宮崎真紀/訳 集英社文庫 スペイン警察ミステリ。シリーズ三部作の一作目。 タルーニャ州警察のエクトル・サルガドが主人公。 うだるように暑いバルセロナの中を いろいろな社会問題をはらんだ事件を追う。

プラージュ

誉田哲也/著 幻冬舎 「プラージュ」という名のシェアハウスの住人たち。 彼らは皆犯罪を犯した過去があるというのが 話を進むにつれてわかる。 途中残虐な展開になりそうな気配があったが 実際はハートウォーミングなオチだった。

生物学探偵セオ・クレイ 街の狩人

アンドリュー・メイン/著 唐木田みゆき/訳 ハヤカワ・ミステリ文庫 セオ・クレイものシリーズ2作目。 やはりというか、主人公の考え方に共感できず。 私刑の容認を示唆する場面があったり サイコパス度が高まってる?

ゴールデンカムイ 第30巻

野田サトル 集英社 次巻で最終巻! 五稜郭での戦いでメイン的登場人物の退場が続く。 鯉登少尉のセリフが加筆されていて 登場人物の背景がより掘り下げられていた。

ボンベイ、マラバー・ヒルの未亡人たち

スジャータ・マッシー/著 林香織/訳 小学館文庫 1921年インドのボンベイが舞台のミステリ。 アガサ賞歴史小説部門大賞受賞作。 主人公がボンベイ唯一の女性弁護士であるのを始め、 #Mee Too時代小説という説明らしい内容。 ミステリとしては弱い感じが。 そ…

現代生活独習ノート

津村記久子/著 講談社 <収録作品> 『レコーダー定置網漁』『台所の停戦』『現代生活手帖』 『牢名主』『粗食インスタグラム』『フェリシティの面接』 『メダカと猫と密室』『イン・ザ・シティ』 不穏な話も結構あるが、しょぼくて冴えない日常を テーマが…

黄金の檻

カミラ・レックバリ/著 奥村章子/訳 ハヤカワ文庫NV 夫に虐げられた女性の復讐劇。 元々有能だった女性だったため、復讐劇が始まった瞬間から 気持ちいいくらい進みが早かった。 続編があるらしいけど、続編必要ないくらい綺麗に終わっている。

しろくまカフェ today's special 4

ヒガ・アロハ 集英社 まだまだ続く感あるというか著者のライフワーク? 子熊時代話はもっと読みたい。 レッサーパンダくんがしろくまカフェのスタッフに いつなったか忘れてしまったので過去話を読み返したい。

潮が舞い子が舞い 第8巻

阿部共実 秋田書店 なんだか今回は特に高校生たちの 瑞々しさと甘酸っぱさが押し出されてる。 特に表紙イラストの引用元の話の 水木と百々瀬のシーンとか。

死を告げられた女

イングリッド・デジュール/著 竹若理衣/訳 ハヤカワ文庫NV フランスを舞台にしたサスペンスもの。 イスラム国によって起こるテロや殺人という 実際の事件を背景にしている。 物語は彼らに対抗する組織のリーダーである女性と 彼女を守護する契約をしたボディ…

パチンコ 上・下

ミン・ジン・リー/著 池田真紀子/訳 文藝春秋 4代にわかる在日コリアン一家の歴史物語。 『ルーツ』みたいに実際の家族を元にしているかと思ったら 著者はコリアン系アメリカ人で全くのフィクションだった。 大半は日本が舞台な割には日本人の存在は薄くて …

愛鳥自伝 〈上〉〈下〉

中西悟堂/著 平凡社 日本野鳥の会の創始者で歌人・詩人など マルチな著者の自伝。 内容は、日本野鳥の会を創設する以前の前半であるが 生誕自体が既に波瀾万丈でそれがノンストップで続くのがすごい。