2020-02-01から1ヶ月間の記事一覧

流れは、いつか海へと

ウォルター・モズリイ/著 田村 義進/訳 早川書房 それほど長い話ではないのに、 大量の登場人物がいて途中誰だっけと やたらに登場人物表を見返してしまった。 主人公の冤罪について、 娘が主人公を信じているのには救いがあった。 事件についての解決はすっ…

流れる星は生きている

藤原てい/著 偕成社文庫 ノンフィクションとされているが、 おそらく創作部分もあるだろうと思われる。 でないと関係者に訴えられそうな部分が。 藤原てい自身の満州引き上げの話であるが壮絶すぎる。 でも、どこか既視感がある内容なのはなぜ? 他の満州引…

七人の暗殺者

エイダン・トルーヘン/著 三角和代/訳 ハヤカワ文庫NV 所々で何をしているのか不明なシーンが あったため読み返したりしてやたら時間かかった。 文章に癖は強くて訳文大変そうだったが、 舞城王太郎の方が癖は強いと思う。

書架の探偵

ジーン・ウルフ/著 酒井昭伸/訳 早川書房 小説家のクローンが図書館に所蔵されて 貸し出しも出来たりするなどの 未来設定が面白すぎる。 でも、クローンの人権全くないのは厳しい。 謎解きもあってぶっ飛んでるがきちんと解決している。

夫・車谷長吉

高橋順子/著 文藝春秋 妻からみた夫についてのエッセイというより 車谷長吉の人生後半についての 波乱万丈な伝記としても読み応えあった。

ヒトリシズカ

誉田哲也/著 双葉社 最初の話の語り手が警官でかつ 殺人事件が絡んでいるので 警察ものか、と思いきや違う展開に とまどった連作短編集。

暗殺者

グレッグ・ルッカ/著 古沢嘉通/訳 講談社文庫 アティカス・コディアックのシリーズ三作目。 プロの暗殺者ジョン・ドゥの存在が不気味だが、 世界に名だたるだろう大企業が 暗殺者を雇うのかはどうなのだろうか? でもそれ言ったら話が成立しないのだが。

冷たい家

JP・ディレイニー/著 唐木田みゆき/訳 早川書房 ミニマリストな建築物をつくった 建築家がなんだか怪しげだったが、 話が進むにつれて登場人物全てが怪しげ。 結末が全く想像できなかった。 著者が日本文化に惹きつけられた部分が 本書に反映されているが、 …

地獄の犬たち

深町秋生/著 KADOKAWA 暴力シーンがグロテスクすぎ、注意。 主人公がひたすら精神的にも肉体的にも つらそうでかわいそう。 ヤクザの方が警察よりも 人間らしい関係を築き上げているのが なんとも皮肉的だった。

凶犬の眼

柚月裕子/著 KADOKAWA 『孤狼の血』の続編。 前作ラストでガミさんの跡を継いだ風だった日岡だったけど、 本作で覚悟完了して覚醒する。

ラブラバ

エルモア・レナード/著 田口俊樹/訳 早川書房 おしゃれというか小粋なセリフのやりとりで進む。 映画女優がヒロインなためか話自体も映画っぽい。

サイコセラピスト

アレックス・マイクリーディーズ/著 坂本あおい/訳 早川書房 語り手のセラピストがどんどん 深みにハマってまずい展開になりそう、と思ったら そもそもがとんでもない話だった。 構成がうまい。

イヴリン嬢は七回殺される

スチュアート・タートン/著 三角和代/訳 文藝春秋 ゴシックミステリ風な時代背景と舞台なのに 人格転移やタイムリープをすることで 事件の謎解きをするのだが 最初の方はそれに慣れることに手間取った。 理解できると一気読みできるが。

居酒屋ぼったくり 11

秋川滝美/著 アルファポリス 完走。 話もきりがいいところで終わった。 善意の人々のお節介が延々と続いていくのだろう という余韻が残った。

そしてミランダを殺す

ピーター・スワンソン/著 務台夏子訳 創元推理文庫 ミランダもなかなかの悪女というか サイコパス要素ある女性だが、 リリーも話が進むにつれてヤバさ度が高まって恐ろしい。 結末が確かに「悪い話」だった。

ミステリアス・ショーケース

デイヴィッド ゴードン/他著 早川書房編集部/編 早川書房 <収録作品> 『ぼくがしようとしてきたこと』デイヴィッド・ゴードン 『クイーンズのヴァンパイア』デイヴィッド・ゴードン 『この場所と黄海のあいだ』ニック・ピゾラット 『彼の両手がずっと待っ…

デートクレンジング

柚木麻子/著 祥伝社 アイドルと30代半ばの女性の人生迷い道が 混ざった女の友情もの。 話の結末は途中で見えてきたが 結構重い話であった。

ある子ども

ロイス・ローリー著 島津やよい訳 新評論 ギヴァー四部作の最終巻。 タイトルから察するとおり1作目の あの子どもが鍵となっていて最後の戦いが起こる。 でも母親のクレアの物語がむしろメインぽい。 途中で筋肉は裏切らない展開が出てくるとは。