2012-07-01から1ヶ月間の記事一覧

静子の日常

井上荒野/著 中央公論新社 文庫版も出ているが単行本の方が装丁が良い。 主人公が75歳の老女が 結構ユニークな感性の持ち主で楽しく読めた。 ただ違和感を感じたのが、爪切りの話で 爪を切っているシーンは夜なのでないの? 静子が注意しないので気になった。

文盲

アゴタ・クリストフ/著 堀茂樹/訳 白水社 アゴタ・クリストフの自伝だが、小説風な書き方なので 中篇小説を読むような印象を受けた。 本作を読むまで著者がハンガリー出身の亡命作家なのを忘れていた。

手帳カスタマイズ術

舘神龍彦/著 ダイヤモンド社 ビジネス寄り(というのは版元で想像がつくが)な 内容で、実例写真が少なめなのが不満かなー。 手帳を自作する方法は興味深かった。

あしたのジョー 第1〜3巻

高森朝雄/原作 ちばてつや/漫画 講談社漫画文庫 3巻でやっとジョーが少年院出所となっていて 結構長いなあと思ったら、テレビアニメ版もそうだったらしい。 ジョーの心理が深く描かれており、 初めて漫画版を読んでみていろいろと気づかされた。

ル・コルビュジエの国立西洋美術館

藤木忠善/著 鹿島出版会 ル・コルビュジエが設計した国立西洋美術館に関する本。 著者も建築家で国立西洋美術館建設に関わっていたメンバーの一人。 現在の日本庭園や建物自体が増設や改築を経て、 設立当時とは異なっていること、されに設立当時も設計と異…

妖談

車谷長吉/著 文藝春秋 エッセイと小説がごっちゃになっている作品集。 60編くらいあったので収録作品を記載するのあきらめた。 何度も何度も同じ話を元にした話が多いので 話の流れはわかってしまうが構成が上手いのでお腹いっぱいにはならない。

旅する巨人―宮本常一と渋沢敬三

佐野眞一/著 文藝春秋 柳田国男よりも宮本常一の話の方が魅力的な理由が 本書を読む事で納得いった。 宮本常一と渋沢敬三と大物二人を同時に伝記を書こうというのは 難しいことだったろうがよくまとまっていた。 しかし、宮本常一が50過ぎるまでまともな収入…

風の谷のナウシカ 第1〜5巻

宮崎駿 徳間書店 ナウシカ原作版。2巻までがほぼ映画版の内容。 2巻で巨神兵は出てないが。 映画では細か過ぎる設定が描ききれなかったんだなあ、というのが 本作を読むとわかる。皆身体能力が凄すぎる。 5巻のラストで最後の戦いの予感が……!!

野蛮人の図書室

佐藤優/著 講談社 教養を身につけるためのブックガイド。 何冊は読んでみたくなる本が紹介されていたので収穫があった。

雪の練習生

多和田葉子/著 新潮社 自伝を書く祖母、サーカスの花形の母、そして動物園で人気者の孫のクヌート。 ホッキョクグマ三代の物語。 クヌートは明らかにベルリン動物園にいた亡きクヌートがモデル。作中の母の名前もトスカ。 祖母だけ人間と同じアパートに住ん…

モレスキン 「伝説のノート」活用術

堀正岳、中牟田洋子/著 ダイヤモンド社 モレスキンは使った事ないけれど こういうテーマの話が好きなので読んでみた。 一年に一冊のダイアリー的手帳ではなくて 本当にノートブックだなあ。ノートの作り方の参考になるかも。

にがくてあまい 第5巻

小林ユミヲ マッグガーデン 「家族愛」が深まってきた巻だった。 マキがただの同居人から一歩前進かな。 でも、マキのだらしなさが全然改善されてないのだが 後々改善されるのだろうかね?

乱と灰色の世界 第4巻

入江亜季 エンターブレイン モノクロなのにキラキラした絵が綺麗ー。 ギャグというかコメディメインな話が続いてたけど 次巻からはシリアスな展開になりそうな引きだった。 そろそろ終幕へ向かっていそう。

薔薇密室

皆川博子/著 講談社 ナチスに支配されたポーランドとドイツが舞台の ゴシックミステリ。 タイトルから想像つくように耽美的で幻想的な物語だった。 美青年と薔薇、畸形だけど美形の子ども他にも盛りだくさん。 複数の語り手がいるが、事実と幻覚が混じってい…

ダークゾーン

貴志祐介/著 祥伝社 『クリムゾンの迷宮』のようにある種のサバイバルゲームもの。 異形のコマになって、 将棋のようなルールで戦うというファンタジー度が高い。 小道具が著者の得意なもので設定されてる印象を受けた。

帝一の國 第1〜3巻

古屋兎丸 集英社 表紙がBLぽいけどBLじゃないです、念のため。 週刊じゃないジャンプの連載作品だしね。 ここ最近で一番笑えた漫画。 シリアスとギャグのバランスがいい! 自分の国を造るために、 名門私立海帝高校の生徒会長を目指す帝一の物語。 学内で次…

国家の罠 外務省のラスプーチンと呼ばれて

佐藤優 新潮社 頭のいい人の文章だな、というのが第一印象。 そして記憶力が凄く良いのに驚き。 鈴木宗男と田中真紀子の対立とその後の逮捕劇の 別の面がわかって面白かった。陰謀ものだし。

何が彼を殺人者にしたのか

マイケル・ストーン博士/著 浦谷計子/訳 イースト・プレス 本文で「邪悪」という単語が多すぎると思ったら、 英語のタイトルの一部にあるからか。 著者がアメリカの精神鑑定医で、割と有名な犯罪事件も鑑定しているらしく 本文でいろいろ書いてあるが内容は…