2017-03-01から1ヶ月間の記事一覧

オリバー・ストーンが語るもうひとつのアメリカ史:2 ケネディと世界存亡の危機

オリバー・ストーン、ピーター・カズニック/著 熊谷玲美、小坂恵理、関根光宏、田沢恭子、桃井緑美子/訳 早川書房 トルーマンからニクソン政権まで。 冷戦開始から他国への軍事介入や 核をちらつかせて脅すアメリカて。

伊藤典夫翻訳SF傑作選 ボロゴーヴはミムジイ

ルイス・パジェット他/著 伊藤典夫/訳 ハヤカワ文庫SF <収録作品> 『ボロゴーヴはミムジイ』ルイス・パジェット 『子どもの部屋』レイモンド・F・ジョーンズ 『虚影の街』フレデリック・ポール 『ハッピー・エンド』ヘンリー・カットナー 『若くならない男…

昭和40年代ファン手帳

泉麻人/著 中公新書ラクレ 昭和40代育ちの人にとっては 特別な内容はなく懐かしさはあるかも。 昭和40代育ちではないので、簡単な歴史を学ぶ感じだった。 石波さんとの同級生対談は全紹介の方が良かった。

村に火をつけ、白痴になれ 伊藤野枝伝

栗原康/著 岩波書店 文体に癖があるので好き嫌いが分かれそうだが、 伊藤野枝愛に溢れすぎなのがよく伝わって 個人的にはありだった。

魔使いの弟子

ジョゼフ・ディレイニー/著 金原瑞人、田中亜希子/訳 東京創元社 「魔法使い」ではなく「魔使い」。 魔法で邪悪なものに対処するのではなく 知識と経験で対処するところが違うところか。 そんな魔使いの弟子になったトムの奮闘記。 7番目の息子の7番目の息子…

ジミーの誕生日 アメリカが天皇明仁に刻んだ「死の暗号」

猪瀬直樹/著 文藝春秋 12月23日の天皇誕生日にあわせて A級戦犯が死刑執行されたり、 B29を効果的に使ったりと、 GHQの日本に対しての演出ぶりが浮かび上がった。 「ジミーの誕生日」の謎を調査する現代編は なんだったのだろう。 戦後直後の東京と、豊かに…

次郎物語 第一部

下村湖人/著 偕成社 自伝小説面白いよね、ということで こちらも読み出した。 母親の方針で里子に出された次郎の 複雑な環境が、『しろばんば』も複雑だったが こちらの方が痛ましい印象を受けた。 次郎もそんな環境で手のつけられない子どもだったのが 徐々…

失われたものたちの本

ジョン・コナリー/著 田内志文/訳 東京創元社 おとぎ話がモチーフのファンタジー小説なので 文章口調が読みづらさがあったが そこ以外は良かった。 前半は話の進みが少しぐだっとした感じがしたが ローランド登場以降の後半から一気に話が進んだ。

しろばんば

井上靖/著 新潮文庫 自伝小説だが面白い。 大正時代の伊豆地方の田舎で育った 洪作の幼少期の話。 曽祖父の妾だったおぬい婆さんが 一番強烈な人物だった。

ゴールデンカムイ 第10巻

野田サトル 集英社 10巻にして第100話まで収録。 ちょっと杉元に嫌なフラグがラストで立ってない? 扉絵の白石奪還の絵が少しずつ変わっていくのが笑えた。

KGBから来た男

デイヴィッド・ダフィ/著 山中朝晶/訳 ハヤカワ文庫NV) タイトルだけだと、冷戦時代のスパイものみたい。 実際は、主人公が元グラーグ出身で元KGBで 現在はアメリカに移住している設定。 元KGBの経験をいかした調査員をしていて 事件に巻き込まれるハードボ…

水滸伝 全6巻

横山光輝 潮漫画文庫 部分的なエピソードは知っていたが ある程度まとまったものを読んだのは初めて。 梁山泊に108人の英雄・豪傑が集合するまでの話がほぼメイン。 漫画なので人が増えても区別がつくので (ときどきそっくりさんがいるので分かりづらいが)…

がっこうぐらし! 第9巻

海法紀光/作 千葉サドル/画 芳文社 すっかりシリアスな大学編、 今回でクライマックス? りーさん少しマシになってきたかなという感じだが くるみは最後まで持ちこたえられるのか? 次は就職編スタートか?

魔法使いの嫁 第7巻

ヤマザキコレ マッグガーデン 新しい能力、学院新メンバーや かつてお世話になった人など チセの周囲がにぎやかになってきている。 彼女の身体の脆さはまだまだ不安要素がある。 エリアスがなんか子ども返りしてるぽいなあ。

キャプテン 第2巻

ちばあきお 集英社文庫 青葉学院との決勝試合。 地区予選では二軍のみ出さない 青葉学院を脅かして一軍を引きずり出す 谷口キャプテンをはじめ墨谷二中メンバーの執念。 アニメ版でも思ったが、青葉学院の監督が 大人気なさすぎ。 でも、それが原因でリベン…

夜の庭師

ジョナサン・オージエ/著 山田順子/訳 創元推理文庫 ディズニー映画化決定とのこと。 残酷なシーンがある部分はぼやかした実写になるのだろうか? 分類としてはゴーストファンタジーで タイトルになっている「夜の庭師」や屋敷自体が不気味。 話の構成は王道…

「BC級裁判」を読む

半藤一利、保阪正康、秦郁彦、井上亮/著 日本経済新聞出版社 BC級にあたる戦争犯罪が何かが よくわかっていなかったので、 取り上げられた事件の解説はためになった。 戦時下といえ非人道的な事件ばかりだったが 戦勝国も類似事件を起こしながら処罰がされて…

浮遊霊ブラジル

津村記久子/著 文藝春秋 <収録作品> 『給水塔と亀』『うどん屋のジェンダー、またはコルネさん』『アイトール・ベラスコの新しい妻』 『地獄』『運命』『個性』 『浮遊霊ブラジル』 『給水塔と亀』は川端賞受賞作。 男性主人公の作品が多めだった。 最初の…

裁判長!おもいっきり悩んでもいいすか―裁判員制度想定問題集

北尾トロ/著 文藝春秋 副題「裁判員制度想定問題集」とあるとおり 弁護士から問題を出し、 北尾トロがそれに対して評決を考える。 自分の考えは北尾とズレはあまりなかった。

「東京裁判」を読む

半藤一利、保阪正康、井上亮/著 日本経済新聞出版社 当時の裁判資料を読み解く。 最初の解説が重要で、鼎談は補足として読めばよいかと。

私の中の日本軍 (上) (下)

山本七平/著 文春文庫 実際に、兵士として戦争体験をした話は 凄まじいエピソードだった。 並行して、中国で日本軍人が行ったとされる 100人斬りが虚報であったという検証を徹底的に行っている。