2018-09-01から1ヶ月間の記事一覧

私が失敗した理由は

真梨幸子/著 講談社 作者の作品をいろいろ読んでいないと 楽しめない内容。 話が進むにつれて語り手がどんどん変わって、 殺人がどんどん起こってどこで決着をつけるか 想像もつかなかった。

二本松兄妹と木造渓谷の冒険

水上悟志 少年画報社 ファンタジーアクション。 シリアスな部分も悲壮感なく 起承転結はっきりまとまっていて ただただ楽しかった。

水上悟志短編集「放浪世界」

水上悟志 マッグガーデン <収録作品> 『竹屋敷姉妹、みやぶられる』『まつりコネクション』 『今更ファンタジー』『エニグマバイキング』 『虚無をゆく』 『エニグマバイキング』『虚無をゆく』は Web無料公開のときに読んだが 『虚無をゆく』の設定は凄す…

ルームメイト

今邑彩/著 中公文庫 携帯はあるがワープロやカセットテープとか 1990年代の時代背景。 多重人格者が関わる犯罪ものというのは やはり本書でも語られるビリー・ミリガン事件に 触発されているのだろう。 何重も他人として生活していたことになっているが お金…

妖の華

誉田哲也/著 文春文庫 本書は2002年ムー伝奇ノベル大賞・優秀賞受賞作。 毎度著者履歴に、本書のことを載せているのがよい。 伝奇系ホラー、警察ミステリなど いろいろ詰め込みすぎているがその後の作品には活かされている。 姫川シリーズに登場する ムード…

硝子の太陽N - ノワール

誉田哲也/著 中央公論新社 姫川シリーズの方のRとコラボ作品。 ジウサーガはもはや歌舞伎町セブンシリーズと いった感じである。こっちのシリーズは これまた陰謀論度高め。 Rで書かれていたとおりセブン側も犠牲者が。 姫川玲子との邂逅シーンは同じ部分で…

歌舞伎町ダムド

誉田哲也/著 中央公論新社 『歌舞伎町セブン』続編。 「新世界秩序」の存在が浮かび上がり 自称ジウの後継者が出てきたりした。 また、ミサキがなんでミサキになったのか という謎が回収されていた。 東警部補と歌舞伎町セブンの関係が面白くなってきている。

三河物語

安彦良和/著 中公文庫 古典を漫画化なので退屈かもという 一抹の不安があったが 一心太助の成長をメインとしていたため わかりやすく読めた。 安彦さん、絵がうますぎる。

Gene Mapper -full build-

藤井太洋/著 ハヤカワ文庫JA バーチャルリアリティ技術と、 遺伝子組換作物が浸透した近未来の世界を描く。 日本から途中で舞台がベトナムに なるところが21世紀SFぽい。 黒川さんが魅力的なので、結末で安心した。

ゴールデンカムイ 第15巻

野田サトル 集英社 シリアスな部分もあるが、 ギャグの部分も多くてよかった。 一番受けたのはお箸入れの部分。 数少ないまともキャラの月島がクローズアップ。 鶴見中尉の話の真相がどれかわかりづらさが また闇が深い。

海の稜線

黒川博行/著 創元推理文庫 初期の大阪府警ものだが、 話の掛け合いの妙味はこのころから。 話のスケールが大きいが 解決部分があっさりとしすぎか。

優しいおとな

桐野夏生/著 中公文庫 福祉制度が崩壊した日本が舞台。 村上龍が書きそうな話だった。 いや、村上龍だったらバイオレンス度がもっとあがりそうか。

私にふさわしいホテル

柚木麻子/著 新潮文庫 書かれていることは結構エグい部分もあるが 勢いあるためか軽く読めてしまう。 出版社、雑誌、賞の名前が仮名になっているのに 突然実在作家が出てくるのは少し興ざめ。

夜の署長

安東能明/著 文春文庫 こちらも新宿署が舞台だが、 『歌舞伎町セブン』とは全く雰囲気も異なる。 事件は凄惨とされているものでも 時間解決までの流れが淡々とした感じを受ける。

歌舞伎町セブン

誉田哲也/著 中央公論新社 歌舞伎町セブンというのが 歌舞伎町の必殺仕事人みたいな都市伝説に。 東警部補が警視庁から、新宿署所属になっていた。

ハング

誉田哲也/著 徳間書店 ジウシリーズらしいが、版元違うためか 番外編的な内容。 ともかくも救いなく残虐度が高い話。 事件の大元が陰謀論的なものなので フィクション度がより高く感じた。

国境事変

誉田哲也/著 中央公論新社 『ジウ』で登場していた東警部補が登場。 主役は公安の川尻っぽいので、彼は狂言回し的か。 対馬、北朝鮮というキーワードが いかにも現実にありそうな事件を醸し出している。

シェイプ・オブ・ウォーター

ギレルモ・デル・トロ、ダニエル・クラウス/著 阿部清美/訳 竹書房文庫 映画小説版。 1960年代でマイノリティな人々が アマゾンから拉致された半魚人を救うべく奮闘。 ラブロマンスはもっとあるかと思ったが 結構あっけない結末だった。

林檎の木の下で

アリス・マンロー/著 新潮社 <収録作品> 『良いことは何もない』『キャッスル・ロックからの眺め』『イリノイ モリス郡区の原野』 『生活のために働く』『父親たち』『林檎の木の下で』 『雇われさん』『チケット』『家』 『なんのために知りたいのか?』『…

大蜘蛛ちゃんフラッシュ・バック 第1、2巻

植芝理一 講談社 表紙や帯からわかるとおり 作者のフェチズム含め趣味要素が強い。 というか、植芝理一だから許されている部分があるかも。 他の漫画家が描くと場合によっては炎上しそうな話である。