2007-08-01から1ヶ月間の記事一覧

浅草紅団 浅草祭

川端康成 講談社文芸文庫 『浅草紅団』『浅草祭』一応対になっているとも言える内容。 東京の中心が浅草から銀座へと移行していった 1930年代前半の話。 浅草が、不良少年少女と浮浪者の街と化して (今だと新宿と渋谷を混ぜた感じ? と言いたいけど、やはり…

怪物王女 第5巻

光永康則 講談社 20話『先制王女』から23話『決闘王女』まで収録。 王族の子供が成人して王になると何になるか、 他の兄弟の登場等、王族の謎の部分に触れられている巻。 巻末スピンオフ漫画のケルベロッテちゃんが、 今回初めてちゃんと本編にからんでる!

怪奇宴 幻の巻/現の巻

講談社 「幻の巻」は木原浩勝原作で、自ら封印していた話の漫画化、 「現の巻」は平山夢明の『鳥肌口碑』の一部を漫画化が 売りだと思われなのに、 ちっとも怖くないよ……。他の作品もあまり怖くないなー。

林芙美子 宮本百合子

平林たい子 講談社文芸文庫 平林たい子の立場からみて 林芙美子は友人、宮本百合子はライバル。 この三人の中では一番病弱だった、 たい子が一番長生きをし、こうして二人の評伝を書いたのだった。 当時としては自己主張がはっきりした女性ばかりで、 その生…

ヒストリエ 第4巻

岩明均 講談社 ラストが1巻最初のシーンだったので、 ようやく回想話終了のようだ。 主人公最初の戦いの経験談での名軍師ぶりが面白かった。 間あきすぎで、話を忘れかけるのが難(前から一年半!)。

墓場鬼太郎 貸本まんが復刻版 第3~6巻

水木しげる 角川文庫 ほとんど善じゃない墓場鬼太郎版は 6巻で完結でした。 出生別バージョンも収録されてます。 昔のカバー絵が何気なくお洒落だなあ。 設定がいい加減だったのか知らないが、 鬼太郎のあいている目が逆になっている話があって すごく不自然…

新耳袋 第七夜

木原浩勝、中山市朗/著 角川文庫 映像版でも印象にのこっていた 『残煙』『さとり』が収録されていた。 むろん二日かけて読んだよ。

実録怪談集 鳥肌口碑

平山夢明 宝島社文庫 平山氏の本を読むのはすごく久しぶり。 心霊ものとサイコものの 二種類にわけられる内容が70話収録されている。 しかしというか、やはり 心霊ものよりもサイコものの方が怖すぎ……!! なんというか、新聞ネタにできない猟奇事件を経験した…

新装版 怪談

高橋葉介 朝日ソノラマ文庫 本人もあとがきで書いてある通り、 執筆当時の絵柄が丸っこいところが欠点であるけれど、 エロティズム&グロテスクな話がたくさん。 影男シリーズがこの中では好き。

新耳袋 第三夜

木原浩勝・中山市朗/著 角川文庫 夏休みに読むと一気読みしそうなので 注意しつつよまねばならない。 基本的に登場人物はイニシャル表示しているのだが、 後半の某話で、イニシャル表示していた人の名前が 脈絡もなく実名が出ているのはわざと? (最も話の…

手つなぎ鬼

高橋葉介 ぶんか社ホラーMコミック文庫 『ホラーM』は少女向けホラー雑誌連載だからか、 少女が主役の話が多め。 とはいいつつもテイストはいつもどおりなので、 安定した内容である。 ただ、『ラプトル』は少女誌向けじゃない話だよなとは思った。

<悪口>という文化

山本幸司 平凡社 内容としては、民俗学系? で、 そのときの時代によって<悪口>の扱い方を 日本のみならず世界各国版について書かれいている。 悪口によって、告発するとかはありそうだけど、 争いごとの裁きの場で、悪口の内容が際立っていると 勝利する…

大東京繁昌記 山手篇

平凡社ライブラリー <収録作品:下記は「著/絵」の組合せ> 『飯倉附近』島崎藤村/木村荘八 『丸の内』高浜虚子 『山の手麹町』有島生馬/有島生馬 『神保町辺』谷崎精二/田中咄哉 『大学界隈』徳田秋声/木下孝則 『上野近辺』藤井浩祐/藤井浩祐 『小石川』…

悪魔くん 貸本版

水木しげる チクマ秀版社 全5巻の予定があまりにも売れなくて 全3巻になったため、後半がグダグダ気味です。 ちゃんと完結だったら12使徒登場したのだろうか? ただ、この元祖悪魔くんの松下一郎バージョンは 他の悪魔くんシリーズと比較しても、 ダークなオ…

マサシ!!うしろだ!!

押切蓮介 講談社 短編漫画集。おもいっきり霊が出てくる漫画だけど、 怖くないです。 『呪怨』の清水監督がやたらこの作者を絶賛しとりますが、 馬鹿馬鹿しさで笑いを感じるか、つまらんと感じるかの 二極端で分かれそう、というか自分の家族の感想はそんな…

不安の種+ 第1巻

中山昌亮 秋田書店 読後まっさきに思うことは「板橋区出過ぎ」. 表紙の絵が禍々しいですね。 『新耳袋』の漫画版ぽい感じな漫画だなー。 でも現実味が薄いせいか、『新耳袋』より怖くなかったよ。 様々な年代や場所が出てくるのは意味あるのか? 意味ないな…

ラビパパ 第1巻

安田弘之 太田出版 みゆきママ(というか、紺野さん!)は人間だけど、 ラビパパはなぜかウサギ?みたい生き物。 ほのぼの……ではない? 家族4コマ。

臨死!!江古田ちゃん 第1巻

瀧波ユカリ 講談社 西武池袋線・江古田駅(つまりは練馬区) 近隣在住の江古田ちゃんの日常4コマ。 北海道出身のフリーターで家では裸族。 時々生々しいネタがあり。 江古田ちゃんの顔がなんかどんどん怖くなってる気がするのは 気のせいでしょうか?

大東京繁昌記 下町篇

平凡社ライブラリー <収録作品:下記は「著/絵」の組合せ> 『本所両国』芥川龍之介/小穴隆一 『深川浅景』泉鏡花/鏑木清方 『大川風景』北原白秋/山本鼎 『大川端』吉井勇/木村荘八 『雷門以北』久保田万太郎/小村雪岱 『日本橋附近』田山花袋/堀進二 『新…

新耳袋 第四夜

木原 浩勝、中山 市朗/著 角川文庫 心霊話よりも、心霊話じゃない現象の 第11章後半と第12章が恐ろしすぎ、というか後味悪すぎだ。 なにしろ、木原氏の直接の知人が おそらく本編内の出来事に関わったせい(と予測されている)で 失踪、現在も行方不明という…

藤田和日郎短編集 全2巻

藤田和日郎 小学館文庫 1は『夜の歌』で2は『暁の歌』。 怖いけどとにかくもすっきりしたい気分になれる話が大半(そうじゃないのも若干あり)。 基本的に、主人公が誰かを守るための熱い想いと、活劇ありが この人の漫画の基本パターンなのだけど、いろいろ…

鉄腕アトム 全22巻

手塚治虫 朝日ソノラマ 昭和50年代前半に刊行された、アトム本。 朝日ソノラマでサンコミックス版はたぶん貴重ですね。 今だと、セリフや絵に規制入ってそうな箇所がそのままです。 ただし、煙草&日焼けが酷いので読んだ後は手洗い必須。 で、実はアトムの…

カラマーゾフの兄弟 上・中・下

ドストエフスキー/著 原卓也/訳 新潮文庫 文句なしに傑作本。 新潮文庫はいつのまにやら、表紙装丁や中のフォントサイズ(形状が少し変)が変更になってる。 文字が大きくなっているので読みやすいかな。 その分、分厚さが増えている気もするが。 ちなみに上…