2011-10-01から1ヶ月間の記事一覧

独白するユニバーサル横メルカトル

平山夢明/著 光文社 <収録作品> 『C10H14N2と少年 乞食と老婆』『Ωの聖餐』『無垢の祈り』 『オペラントの肖像』『卵男』『すまじき熱帯』 『独白するユニバーサル横メルカトル』 『怪物のような顔の女と溶けた時計のような頭の男』 表紙の厭な感じの絵が…

うちの妻ってどうでしょう? 第4巻

福満しげゆき 双葉社 気づいたら4巻。なんかじわじわ面白いぞ。 文字が多すぎで見づらいが、 うち妻は妻が多く出てるので満足。 妻がネットでわかる陰謀は陰謀じゃないというあたりや 福満氏が東●の悪口を言って消されかける所が地味にウケる。 要望:巻末は…

アメリカン・ゴッズ (上)(下)

"AMERICAN GODS" Neil Gaiman(2001) ニール・ゲイマン/著 金原瑞人、野沢佳織/訳 角川書店 おお、ダークファンタジー。 アメリカへ移民してきた人々の心と共にやってきた 旧世界の神々と現在のテクノロジー他の新世界の神々の戦い。 それにシャドウが巻き込…

壊れやすいもの

"Fragile Things:Short Fictions and Wonders"by Neil Gaiman(2006) ニール・ゲイマン/著 金原瑞人、野沢佳織/訳 角川書店 <収録作品> 『翠色の習作』『妖精のリール』『十月の集まり』 『秘密の部屋』『顔なき奴隷の禁断の花嫁が、恐ろしい欲望の夜の秘密…

月光条例 第15巻

藤田和日郎 小学館 表紙にはいるけれど主人公不在の巻。 地味だった長老たちが大活躍。 赤ずきんがいつもどおりパワフルだ。 しかし良いところで続き……!

開かせていただき光栄です -DILATED TO MEET YOU-

皆川博子/著 早川書房 18世紀ロンドンの謎の屍体を巡る謎物語。 参考文献としてあげられている 『解剖医ジョン・ハンターの数奇な生涯』を読んでいたので 書かれている内容が鮮明にイメージできたし、 先が気になってしかたがないくらい展開でとても面白かっ…

雷の季節の終わりに

恒川光太郎/著 角川書店 著者初の長編作。 長編でも短編と変わらず 独特の世界観が完成されている。 壮絶で哀しい物語のはずなのに爽やかな読後感である。 「風わいわい」が印象的。

郭公の盤

牧野修+田中啓文/著 早川書房 この二人の合作とうだけでワクワクする! 設定や流れ等どっちが担当しているかなんとなく わかるところがまた楽しい。 もっと、伝奇小説ぽいのを書いて欲しいと改めて思う。 稗田、蛭子、日本書紀というキーワードが出るところ…

ずっとお城で暮らしてる

"WE HAVE ALWAYS LIVED IN THE CASTLE" by Shirley Jackson(1962) シャーリィ・ジャクスン/著 市川泉/訳 創元推理文庫 創元推理文庫のファンタジー・ホラーシリーズは 書店にあまりないので探すのに苦労した。 まず、タイトルが素敵。 とても閉鎖的で旧家が…

血の収穫

"RED HARVEST" by Dashiell Hammett(1929) ダシール・ハメット/著 田中西二郎/訳 創元推理文庫 『おれの血は他人の血』を読了し、 懐かしくなって15年くらいぶりの再読。 といっても当時読んだのはハヤカワミステリ文庫版の方だけど。 黒澤明映画『用心棒』…