2006-01-01から1年間の記事一覧

マンガの深読み、大人読み

夏目房之介 イースト・プレス 『巨人の星』川崎のぼる、 『明日のジョー』ちばてつやへの 当時についてのインタビューが面白い。 でも漫画版ジョーは未見なのだが。

グミ・チョコレート・パイン 第3巻

大槻ケンヂ/原作 佐佐木勝彦&清水沢亮/作画 講談社 かなり間が空いたので前後も一応読み直ししました。 小説版はパイン編はやはり変な展開だというのを改めて感じる。 漫画版はちゃんとバンドしてるからなー。 漫画版の方のテンションの方が好みだ。

燃えよペン

島本和彦 竹書房 最近、作者本人をテレビで観たけど本当に濃かったのを 覚えている。 「全ての漫画家がこうだと思ってもらいたい!」 と書いてあった。本当だったら死んじゃうよ! 島本和彦=炎尾燃は同一人物じゃない、 と漫画内に書かれていたけど、じゃあ…

パリパリ伝説 第1巻~2巻

かわかみじゅんこ 祥伝社 今まで飛び飛びに読んでたのだが、やっとまとめて読んだ感じ。 エッセイ漫画の人にならんで欲しいが。 日本人から見たパリ文化(生活)についてがメインだったのが、 途中から子育てエッセイへシフトしつつあり。 フィリップさんは…

御緩漫玉日記 第1巻

桜玉吉 エンターブレイン 10年くらいぶりに桜玉吉の漫画を読んだ。 なんか私小説ぽい漫画になってるよ。 前半の家購入の話はすごく共感できるのだけど、 その他の話はだ、大丈夫? と不安感なドキドキ感が楽しめる。

皇国の守護者 第1巻

佐藤大輔/原作 伊藤悠/漫画 集英社 なんか人気あるらしいので読んでみたよ。 どこかの星にある<皇国>と<帝国>との戦争もの。 絵からみると、<皇国>は日本で<帝国>はロシアみたいで、 時代も日露戦争の頃のよう。でも地球が舞台じゃない。 ミリタリー…

ハンターキラー美奈

矢野健太郎 秋田書店 絵がとても80年代らしいよ。 とても打ち切りっぽいラストだなあ。 少年誌じゃなくて青年誌だったらちゃんと完結できたのかもね。

グリーン・ブラッド

柴田昌弘 大都社 なんか既に読んだ気がしたら、 別の本の巻末読みきりで収録されたのを読んでいたらしい。 緑色の肌と血液を持つアンドロイドたちが主役で 人間完全悪者です。たまに良い人間がいて彼らを助けてくれますが。 読みきり連作なので、一話以外は…

関東大震災

吉村昭 文春文庫 大正12年9月1日午前11時58分に起こった関東大震災。 当時の資料や証言などをまとめた作品。 こういうの読むと現実世界の恐怖話はフィクションを超える。 地震直後の大火災、デマによる大虐殺(というか、最初に 発言した人は悪質過ぎ。思考…

日本残酷物語(1)貧しき人々のむれ

宮本常一/ほか監修 平凡社ライブラリー 格差社会、ワーキング・プアだとか言われる 現代社会だからこそ読むといいかも。 第1巻はかろうじて最低限の生活で生きている人々の話。

祖父東条英機「一切語るなかれ」

東條由布子 文春文庫 孫娘が書いた私の部分の話なため、 東条英機のイメージ像が少し変わるかも。

パラノイア創造史

荒俣宏 ちくま文庫 まあ、タイトル通りといえよう。この中で面白かったは 「悪魔の肖像を描いた画家」「妖精に憑かれた家系」だった。 「妖精~」はコナン・ドイルの父の話。

ズッコケ中年三人組age41

那須正幹 ポプラ社 中年版、またしても児童書コーナーで販売中だった。 早速メタボリック症候群が出てくる、流石は那須先生。 マコが再登場! で、前作よりもオールドファンにとって 今作は面白かった。なにより、女性キャラクターの 嫌な性格部分を描きかた…

大奥 第2巻

よしながふみ 白泉社 家光の頃の話。次巻も続くのか。 とにかくも非情な世界観で続きが気になる。 鎖国が解ける理由が、鎖国をする理由でなんとなく読めるのだが。

デトロイト・メタル・シティ 第2巻

若杉公徳 白泉社 1巻よりも笑えます。根岸のオシャレ趣味が 90年代の渋谷系っぽいという、 現在から見ると少し古めな所だけど、 クラウザーさん世界との比較としてはわかりやすい。 (作者が同世代だからか)

大奥 第1巻

よしながふみ 白泉社 今2巻まで発売中。 正直現代ものの絵柄が苦手なので少し不安だったが、 これは案外に平気だった。 話もすごく気になるが、年一回くらいしか1巻発売で 8巻完結の予定らしい……最後まで読めるかな? 時は江戸時代。 疫病が原因で、男子の人…

デトロイト・メタル・シティ 第1巻

若杉公徳 白泉社 D.M.C! D.M.C! 問答無用ですげえ笑える。 クラウザーさんのライブ時と素の時のギャップが最高! クラウザー「様」じゃなくて「さん」と 皆も慕われているのが素敵。

グミ・チョコレート・パイン パイン編

大槻ケンヂ 角川文庫 同タイトル三部作の完結編。 途中からすごく間が空いたためか、 違う展開になっているんじゃなかろうか。 主人公が音楽やめちゃうのにはびっくりだ。 じーさんが出ない漫画版だとどんなオチになっているのだろう。 2007年秋にケラリーノ…

アイヌの昔話

稲田浩二/編 ちくま学芸文庫 解説で、アイヌ以外の昔話との類似話をだしている ところがいい。アイヌの昔話は、一人称が多いのが面白い。

B級ニュース図鑑

泉麻人 新潮文庫 1960年代~1980年代末期くらいまでの 実際にあった新聞記事で間抜けた印象のものを抜粋。 当人の文章が書籍化された当時の時代感が強いためか (「トレンディ」という単語をやたらにあるあたり) あなたの方がトホホなのでは、という印象だ。

M・R・ジェイムズ怪談全集1

M・R・ジェイムズ/著 紀田順一郎/訳 創元推理文庫 <収録作品> 『アルベリックの貼雑帳』『消えた心臓』『銅版画』 『秦皮の樹』『十三号室』『マグナス伯爵』 『笛吹かば現れん』『トマス僧院長の宝』 『学校綺譚』『薔薇園』『聖典注釈書』 『人を呪わば…

イマイと申します。-架空請求に挑む、執念の報道記録

日本テレビ『報道特捜プロジェクト』編著 ダイヤモンド社 すごく買いづらそうだぞ、この表紙。 図書館で借りたからいいけど(そうか?)。 タイトル通り、『報道特捜プロジェクト』のイマイ記者が 架空請求関係の悪徳業者と電話で闘う内容。 TV放送と未放送…

栞と紙魚子 第1巻~3巻

諸星大二郎 朝日ソノラマ文庫 毎回奇妙な事件が起こる胃の頭町を舞台に、 栞と紙魚子という女子高生コンビが 活躍する一話完結もの。 今後続巻が出るかはわからないけど、 最近またこのシリーズが雑誌に掲載されていたから 全3巻とはしておかない。 紙魚子の…

事件論

芹沢俊介 平凡社新書 名称が例えば、「和歌山カレー事件」の「マスミ・H」と 実名ではないが、大抵、どんな犯罪事件だったか わかるくらいの有名なものが取り上げられている。 あまり深く事件内容に触れられていないのが不満。 さらっと読める。

陰翳礼讃 東京をおもう

谷崎潤一郎 中公クラシックス 『陰翳礼賛』は共感するところもあるが、 全面的には納得できない感じ。一気に読もうとしたためか。 『東京をおもう』は関東大震災後の乱雑に復活していく東京の 姿を関西と比較している内容。 江戸っ子が消えて行く論について…

海のビー玉

長新太 平凡社ライブラリー ナンセンスエッセイ&対談&漫画収録。 たいして解決しないオチの「怪人シリーズ」は くだらなすぎ(←褒め言葉)。 「怪人アサリ男」みたいな生物ものだとわかるが、 「怪人だっちょう男」(だっちょうはむろん脱腸だ) という発…

百鬼夜行抄 第8巻

刊行済みはここまで。あとは気長に待つばかり。 後半、しばらく止まっていた時間が少し動いてた。 三郎……。

百鬼夜行抄 第7巻

今市子 朝日ソノラマ文庫 なんか絵柄が変わってきた7巻目。 表紙にもなっている おじいちゃんおばあちゃんの話が一番好き。 あとお父さんの実家の話も。

百鬼夜行抄 第6巻

今市子 朝日ソノラマ文庫 今までバラバラ読んでいたから気づかなかったが、 開さん登場ってこの頃からだったのか。 この巻で一番怖かったというか気持ち悪いのは『骨の果実』だった。

島尾敏雄 ちくま日本文学全集

島尾敏雄 筑摩書房 <収録作品> 『格子の眼』『春の日のかげり』『島の果て』 『出孤島記』『出発は遂に訪れず』『兆』 『子之吉の舌』『冬の宿り』『われ深きふちより』 『廃址』『川にて』『夢屑』 前半収録分は、自身の特攻隊員の頃の経験、 後半は長編…