2011-08-01から1ヶ月間の記事一覧

シャイニング (上)(下)

スティーヴン・キング/著 深町眞理子/訳 文春文庫 前半は特に何も起こらない(というか父ちゃんの葛藤話だな)が 後半からは怖すぎでスピード感も半端なかった。 父ちゃんがどんどう死亡フラグへの道を歩んでいるので こっちが主役ぽいけど、 実は子供が主役…

ナニカアル

桐野夏生 新潮社 戦時中の東南アジアのことが書かれているのは 興味深かったし面白かった。 しかし、林芙美子の秘密を作品中で暴いているが 実話なのかそうなのかはわからなくてモヤモヤする。 そして、林芙美子に関心ない人にはなんのこっちゃな内容だろう…

清々と 第2巻

谷川史子 少年画報社 今時の少女漫画よりもはるかに純情可憐な作品。 清ちゃんきゃわゆ過ぎ~。 2巻になってから、清ちゃん一応主役だが 実は群像劇ものだと気がついた。

「ワル姫さま」の系譜学

鹿島茂/著 講談社 副題「フランス王室を彩った女たち」 したたかなワル姫さまがバカ王子をゲットするための いろいろな陰謀の数々。 国全体どころか近隣各国も巻き込んだりして大変だったのね。 雑誌連絡だったためか文章が軽め。 だけど、例えがちょっと古…

夜市

恒川光太郎/著 角川書店 <収録作品> 『夜市』『風の古道』 収録作『夜市』は第12回(2005年)日本ホラー大賞受賞作。 ホラーなのだけど、怖い系ではないかな。 日本らしい幻想小説といってもいいかも。 不思議で物哀しい世界。

神々のワード・プロセッサ

スティーヴン・キング/著 矢野浩三郎・他/訳 扶桑社ミステリー <収録作品> 『パラノイドの唄』『神々のワード・プロセッサ』 『オットー伯父さんのトラック』『ジョウント』 『しなやかな銃弾のバラード』『猿とシンバル』 じわじわ厭な感覚がやってくる感…

にこたま 第3巻

渡辺ペコ 講談社 あっちゃん……ちょっと壊れてないか? と手術前後の描写が心配。 でもこーへーに冷たくできたので良かった。 今後の展開はこーへー次第なのか? むるたん主役の番外編が読みたい。

マッドメン 全2巻

諸星大二郎 集英社文庫 以前読んだのは15年くらい前? のちくま文庫版だった。 時事ニュースの所は版が変わるたびにあえて変えているそう。 とても壮大なストーリーだ。 日本の縄文文明や日本書紀の伝説がニューギニアとつながっとるけん となるときに一気に…

殻都市の夢

鬼頭莫宏 太田出版 連作短篇集。 1作目は連載のつもりで描いてなかったらしいけど、 ちゃんと世界観はしっかりしているし ストーリーが崩れず最終話に落とし込まれている。

よん&むー

伊藤潤二 講談社 常に白目の奥さんや不吉な顔な猫など 絵柄がホラーなのだけど内容はギャグエッセイである。 そういや双一シリーズはギャグホラーだったよなあ。

ねじまき少女 (上)(下)

パオロ・バチガルピ/著 田中一江、金子浩/訳 ハヤカワSF文庫 ヒューゴー賞、ネビュラ賞、ローカス賞などの SF賞を総なめした作品。 というけれど、正直読みづらい。 原文もそうなのか訳文のせいなのかはわからないけど。 あと主要登場人物が何人もいてそれぞ…

ブラック・ラグーン 第1~9巻

広江礼威 小学館 とりえあず出ているところまで。今は休載中らしいよ。 日本編? みたいなのもあるけど 基本はタイの非常に治安が悪い架空都市が舞台。 結構本格的なガンアクションものである。

HELLSING 全10巻

平野耕太 少年画報社 アニメ化する前に途中で読むのをやめてた (続きが中々でないのもあった)ので 8年ぶりくらいか? しかも2巻までしか読んでいなかったみたい。 10年連載だったそうで、最初と最後だと絵柄が全然違うなあ。 設定とか戦争の理由づけが無理…

なにかもちがってますか 第1巻

鬼頭莫宏 講談社 謎の転校生、突如持った超能力とか とても中二病(まあ主要人物は中学生なんだが)的な出だしだ。 超能力を持った主役が流され過ぎな性格なので、 どう話が転がって行くかが気になる所。

花と奥たん 第1巻

高橋しん 小学館 毎日、帰らぬ夫のために夕食を作る奥たんの姿を ペットのウサギ目線で描いている。 奥たんってご近所さんまで呼んでいるからあだ名なんだなー。 一見ほのぼのお料理漫画風に見えて、 実は重い設定を抱えている。 セクハラやエロなシーンが余…

ロズウェルなんか知らない

篠田節子/著 講談社 内容を全く知らずに読んでみたら UFOによる町おこしの話であった。 UFO他超常現象のでっちあげが 世間を巻き込んでいく様が笑える。

ぢん・ぢん・ぢん

花村萬月/著 祥伝社 性と暴力と新宿アンダーグラウンド世界の蘊蓄本 といってもいいのか。哲学的な部分もあるけど 所々苦笑するエピソードもある。 冒頭から予感させる救いのない物語である。

バッキンガムの光芒

ファージング三部作最終作。 最終作が一番面白いとは。 本作のヒロインが今までで一番若いということもあるが、 まさに若いって高慢と偏見。 でも若いから、無謀ともいうべき勇気が発揮できるのだなあ。 あと、本作でやっと日本人が少しだけ出てきた。 ドイ…

こちらニッポン… (上)(下)

小松左京/著 角川文庫 家にあった未読本を追悼の気持ちもあって読んでみた。 突然、全世界のほとんどの人間が消えてしまった世界。 「消え残り」の人々が奮闘する物語。 黒電話や無線で人を探すところは、今だとネットなのかな。 結構面白いのだが、 主人公…

暗殺のハムレット

ジョー・ウォルトン/著 茂木健/訳 創元推理文庫 ファージング2作目。 今回のヒロインの貴族出身の女優が テロ事件に巻き込まれる。自分自身を確立している風に見えて 結構人に流されやすいヒロインが少しうっとおしいかな。 前作からのもう一人の主役、カー…