2008-01-01から1ヶ月間の記事一覧

聖☆おにいさん 第1巻

中村光 講談社 世紀末も無事過ぎて、 なぜか立川市民として休暇生活楽しむ ブッダとイエス・キリスト。 日常生活を非現実な設定で描いて、 バチ当たりだけど、笑えます。 彼らが神社のお祭りで御神輿担ぎをするは相当ヤバいんじゃ。 宗教適当な日本じゃない…

アンドロイドは電気羊の夢を見るか?

フィリップ・K・ディック/著 浅倉久志/訳 ハヤカワSF文庫 タイトルは知っていたけど初読了。 これの映画版『ブレードランナー』も観た事ないので、 先入観なしで読めたかな。 人を殺害して逃亡した、人間そっくりのアンドロイドを追う 賞金稼ぎ(バウンティ…

虎よ、虎よ!

アルフレッド・ベスター/著 中田耕治/訳 ハヤカワSF文庫 1956年作品だけど、今読んでもぶっ飛んだ内容!(褒めてます) この濃い世界が愛おしい。SF初心者なのにいいのか? 宇宙船で遭難したときに救われなかった事を恨んだ男の復讐物語。 顔中刺青を入れられ…

この世界の片隅に 上巻

こうの史代 双葉社 『夕凪の街 桜の国』以来の過去の時代設定もの。 上巻は昭和18年12月、すずが広島から呉へ嫁いでから 昭和19年7月までの日常生活を丁寧に描いている。 ここまでは、空襲らしい空襲の描写もないので 通常のこうのさん作品のほのぼ路線であ…

こっこさん

こうの史代 宙出版 この本で、ニワトリがいかに凶暴かということをよく学んだ。 早朝の鳴き声に苦情出さない寛大なご近所さんがいてよかったね。 飼い主のやよいは成長しつつある感じなのだけど、 こっこさんは最初から変わらずふてぶてしかった。 過去の作…

地球幼年期の終わり

アーサー・C・クラーク/著 沼沢洽治/訳 創元推理文庫 念のためですが、SF。創元推理文庫のSF部門に区分されている。 背表紙にSFマークがついているよ。 今年はタイトル知っているけど未読名作を読みたい気分。 クラークは初読了。最も有名な『2001年宇宙の旅…

夜愁 (上)(下)

サラ・ウォーターズ/著 中村有希/訳 創元推理文庫 二作目まではミステリだったけれど、 本作は文芸作品系と言った方がいいでしょう。 結構重め。 更に、時代背景が1941、1944、1947年と ヴィクトリア朝時代と離れてたり、 一人称から三人称へ変更されたりし…

野上弥生子 新潮文庫 著者の女学校時代を書いた自伝小説。 途中で、著者は亡くなっているので未完だが、 ほぼ完成されているので話の結末は想像しやすい。 それにしても100歳近くまで書き続けていたというのが凄い。 宇野千代もそうだったね。 自伝小説とは…

男坂 上・下

車田正美 集英社漫画文庫 なぜか未完というオチの箇所が有名な漫画。 それは知っていたけれど、今回初めて全読了。 話的には、他の作品との差が感じられないが、 やたらに人が出過ぎの割に、 人が揃って行くまでの経過が 冗長だから打ち切られたのだろうかな…

聖ロザリンド

わたなべまさこ ぶんか社ホラーM文庫 噂の鬱漫画を読了。 殺人がなぜいけないかが全くわからない 8歳の天使のような外見の少女が 自分の欲望のために、遊びのように 何十人も殺害していく。 さすがに、修道院編の殺害後の細工は 子供には無理だろう? と思う…

赤い雪 勝又進作品集

勝又進 青林工藝舎 つげ義春の『紅い花』や旅ものが好きな人向け。 昭和20、30年代の田舎の風景て こんな感じだったんだろうなあ。 情念と間合いで読ませる漫画です。

僕の小規模な失敗

福満しげゆき 青林工藝舎 『僕の小規模な生活』の前の 高校時代から、妻と結婚するまでの話が描かれている。 すごくコマが細かいので読みにくい。 あと、生活よりも主人公のグダグダ悩みが多いので、 そういうのが嫌いな人は読まない方がいいかも。 妻との出…

僕の小規模な生活 第1巻

福満しげゆき 講談社 絵が好みなので買ってみた。 売れない漫画家の日常生活で、 主人公はダメ人間系という条件で、 ネガティブすぎなのに、 突き抜けて笑いへ昇華している。 妻がいいキャラだなあ。 『僕の小規模な失敗』も見つけたら読んでみようかな。 後…

スーパーヅガン 全9巻

片山まさゆき 竹書房 麻雀わからないので、 何となくストーリーの流れはわかるのだけど、 豊臣が毎回どうして負けてるのかわからなかった。 当時の流行ものネタが意外に多い。 「ツキがない」→「ツカン」→「ヅガン」 と、タイトルの意味が読んだ事でわかった…