2007-05-01から1ヶ月間の記事一覧

百物語 第二夜

平谷美樹 ハルキ文庫 何が一番怖かったかって、 収録された話よりも 「この本は百話収録だから、一晩で一気読みして 何か起こっても以下略」みたいなことが書いてあったこと。 上の文章は今手元にないのでうろ覚えだけどそんな感じ。 だから、薄い本なのに三…

学校怪談 第3~5巻

高橋葉介 秋田文庫 3巻がなかなか見つからなった……。 2巻以前のテイストなら巻数をとばしてもかまわないのだけど、 3巻後半から作風が路線変更だから順序に読まないと危険。 特に、山岸以外に九段先生が登場して さらにレギュラーキャラクターが出てくるわ、…

石川淳短篇小説選

石川淳/著 菅野昭正/編 ちくま文庫 <収録作品> 『マルスの歌』『黄金伝説』『無尽燈』 『焼跡のイエス』『かよい小町』『雪のイヴ』 『影ふたつ』『灰色のマント』『まぼろし車』 『裸婦変相』『喜寿童女』『金鶏』 『ゆう女始末』『鸚鵡石』『鏡の中』 全…

百鬼園日記帖 内田百間集成20

内田百間 ちくま文庫 ※正確な字は出ないので「間」で表記します。 大正6年~11年にかけての日記。 凡例に拾い読みするな、と書いてあるので、 一応ちゃんと読んでみた。 むにゃむにゃでむにゃだった……てなんだろう。 むにゃむにゃという記述が何度も出てくる…

鉄子の旅 第1集

菊池直恵/漫画 横見浩彦/旅の案内人 小学館 鉄道に何も興味がない漫画家が、鉄道マニアの旅の案内人に 日本全国鉄道の旅に連れ出される実録漫画。 旅に出たいという気にはそれほど誘われないのに、 なんでこんなに笑えて面白い。 この漫画の面白さの9割は 横…

悪魔のピクニック

タラス・グレスコー/著 仁木めぐみ/訳 早川書房 ここであげられているもの。 イェメベレントこと密造酒、ポピーシード・クラッカー、 未殺菌の牛乳で造ったチーズ、牛の睾丸料理、 アブサン、キューバ製の葉巻、ホットチョコレート、コカの葉、 鎮静剤のペン…

学校怪談 第1~2巻

高橋葉介 秋田文庫 10ページも満たないショートホラー集。 収録数が多いから、案外読むのに時間がかかったりする。 だいたいは学校が舞台の怪談ものだけど、学校以外が舞台の話もあり。 ただし、毎回山岸という中学生が出てきて、 彼がひどい目に遭ったり遭…

私家版鳥類図譜

諸星大二郎 講談社 『私家版魚類図譜』の鳥類バージョン。 こっちは架空鳥類の種類が多い印象。でも、そこがいい。 ちなみに第1話の人たちは魚類でも出てくる未来の人たちだ。

グリムのような物語 スノウホワイト

諸星大二郎 東京創元社 ちょっと「グリム」じゃない話もあるけれど、 基本的にグリム童話をベース。 SFぽいアレンジのものが多いけど、ホラーやミステリもどきの話まであり。 諸星大二郎初心者でも、元ネタはグリム童話だからわかりやすかろう。

泉鏡花集成(7)

泉鏡花/著 種村季弘/編 <収録作品> 『海神別荘』『天守物語』『夜叉ケ池』 『山吹』『紅玉』『湯島の境内』 『錦染瀧白糸』『雪霊記事』『雪霊続記』 『瓜の涙』『伯爵の釵』『売色鴨南蛮』 『みさごの鮨』『鷭狩』『小春の狐』 『怨霊借用』 『海神別荘』…

人の砂漠

沢木耕太郎 新潮文庫 今から30年も前のルポタージュ8編収録。 この中でも、最初の独居老人の死亡の話 『おばあさんが死んだ』が一番気になるわけで。 元歯科医だった老女はどんな人生を送ったのだろう というのを、著者が過去を探すのだが、一般人なので 結…

新装版 腹話術

高橋葉介 朝日ソノラマコミック文庫 <収録作品> 『腹話術』『ミルクがねじを回す時』『キツネが原』 『追跡行』『運命の花』『カメレオン』 『不発弾』『卵』『墓堀りサム』 『死人街奇譚』『客』『遊介の奇妙な世界』 『笛』『仮面少年』『新しい人形』 …

へんないきもの

早川いくを バジリコ株式会社 以前話題になっていた本。2004年刊行と奥付に書いてあった。 レオーニの名作『平行植物』のような感じのようだが、 こちらは実際にあるけれど、「こんなのありえん」といった形状・生態の 生物がイラストと一緒に紹介されている…

うそつき

チャールズ・V・フォード/著 森英明/訳 草思社 副題は「うそと自己欺まんの心理学」。 人はどういった場面でうそをつくのか、 うそつきと言われる人間のタイプ等については分類もあり、 一応解決法もあるが、実生活ではあまり役にたちそうもない。 ちょっと…

誤読日記

斉藤美奈子 朝日新聞社 タイトルで言い訳? 新刊書の書評集なのだが、ひねくれ系(とうか突っ込み系)書評なためか 紹介された本を読んでみたいと思わせない内容であった。 自分の中でマンネリを感じているせいかもしれないが、 最近はブログですごい面白い…