読書の記録_国内作家た行

涼宮ハルヒの驚愕 初回限定版

谷川流/著 角川スニーカー文庫 「分裂」から続き、「驚愕」にて完結。 「驚愕」は前編後編に分冊されている。 謎の後輩、なぜ途中で「分裂」されたのかの謎が明かされる。 綺麗に完結されているので、ハルヒシリーズは今後続く予定なのか不明だが このまま終…

涼宮ハルヒの分裂

谷川流/著 角川スニーカー文庫 SOS団最大の危機話。 過去作品で少し出た敵対メンバーとの対決。 後半、本当に「分裂」し少々読みづらくなっているが そのまま続編「驚愕」へ続く。

涼宮ハルヒの憤慨

谷川流/著 角川スニーカー文庫 <収録作品> 『編集長★一直線!』『ワンダリング・シャドウ』 中篇2作。 SOS団結成から一年がたとうとしているところまで。 長門の小説が案外良かった。 この一年で最も変わったのは長門だよなあ。

涼宮ハルヒの陰謀

谷川流/著 角川スニーカー文庫 消失の続きである長篇作品。 季節を意識して読んでしまうとネタがすぐわかってしまうが SOS団員と敵対する組織が久々に出てくる。

涼宮ハルヒの動揺

谷川流/著 角川スニーカー文庫 <収録作品> 『ライブアライブ』『朝比奈ミクルの冒険 Episode 00』『ヒトメボレLOVER』 『猫はどこに行った?』『朝比奈みくるの憂鬱』 短篇集。 ちゃんと観てないのでよくわからないが、 アニメ化されたのはここまで? 前半…

黒警

月村了衛/著 朝日新聞出版 機龍警察シリーズと異なり SF要素はない一種の警察もの。 途中まではあまり動きが良くないが、 後半は勢いがよくなって面白く読めた。

世にも奇妙なマラソン大会

高野秀行/著 本の雑誌社 ジョギング程度の経験でいきなりフルマラソン、 しかもサハラ砂漠! 入念な準備もなくわりと行き当たりばったりだけど 変わった経験談が読めて面白い。 後半の恐怖話は結構怖かった。

ポースケ

津村記久子/著 中央公論新社 芥川賞受賞作『ポトスライムの舟』の5年後の話。 連作短篇でそれぞれごとに主役が変わって、いろいろな女性の話が綴られる。 日常のわずわらしさや大変さはあるが、いずれも救いがあって ラストのカフェイベントポースケ(ノルウ…

機龍警察 暗黒市場

月村了衛/著 早川書房 シリーズ3作目。 機龍兵の搭乗員の中でも 普通の人よりであるユーリが主役。 ロシアの元警官であった彼がなぜメンバーになったかの 過去話と現在起こった事件とが交互に語られる。 本作が一番警察小説らしかった。

腰痛探検家

高野秀行/著 集英社文庫 探究心旺盛で感心するがしつこさもあり。 でも、出てくる人らが高野秀行にかかると? 奇人変人だらけであったのが面白かった。

メモリークエスト

高野秀行/著 幻冬舎文庫 辺境の地で人探し。依頼人の思い出を旅するノンフィクション。 一ヶ月強で数カ国まわるというハードスケジュール。 曖昧な証言を元に現地にたっているのに 1日2日で結果が出る上凄いドラマがあって面白かった。

カソウスキの行方

津村記久子/著 講談社 <収録作品> 『カソウスキの行方』 『Everyday I Write A Book』 『花婿のハムラビ法典』 淡々とした文章だが言葉の選び方がユニークで面白い。 ただ、他作品集に比べ 今回収録作品は恋愛要素があるためか若干生々しかった。

機龍警察 自爆条項

月村了衛/著 早川書房 タイトルの自爆条項って後半に唐突に出るんで 主題ではないような。 2作目からいきなりライザの過去話でびっくりした。 もう少し先にするかと思っていた。

ミュージック・ブレス・ユー!!

津村記久子/著 角川書店 第30回野間文芸新人賞受賞作品。 青春小説であるが、 主人公がリア充ではないためか読みやすかった。

金色機械

恒川光太郎/著 文藝春秋 江戸時代が舞台のSF設定ありの時代小説。 SF設定というのはタイトルどおり「金色様」の存在だ。 とある藩内物語で広いようで狭い人間関係で 物悲しい物語が紡ぎだされている。

苺をつぶしながら

田辺聖子/著 講談社 三部作最終作だったりするが、独立して読んでも問題なし。 今から30年前の話で、35歳女性を「ぴっかぴか」と 表現していて明るい前向きな話だ。 しかし、後半での友人に起こる事件は 女性が独身であることの不穏さを暗示しているのだろう…

犬と鴉

田中慎弥/著 講談社 <収録作品> 『犬と鴉』『血脈』『聖書と煙草』 円城塔と芥川賞を同時受賞した 田中慎弥の本を連続して読了したのは偶然であった。 というか、初めて田中慎弥の話を読んだが もっと私小説めいたものを書いているかと思っていたので 良い…

機龍警察

月村了衛/著 ハヤカワ文庫JA 至近未来が舞台の警察小説。 人型兵器を使って犯罪者と闘うというと 『パトレイバー』ぽいんだが、 警察内外にも敵が多数いる部署という設定もあり 血なまぐさい上かなりシリアスであった。

ウエストウイング

津村記久子/著 朝日新聞出版 結構長め? 老朽化したビルに通う三人の人物がメインの 淡々とした日常。 とはいえ、突如非日常イベントが起こるので のんびり読んでいるとびっくりする。 台風ネタは別作品でもあるが上手いなあ。 会社員にとっては非日常イベン…

これからお祈りにいきます

津村記久子/著 角川書店 <収録作品> 『サイガサマのウィッカーマン』『バイアブランカの地層と少女』 「祈り」が共通の短篇収録。 あと、女性ではなく男子高校生、男子大学生が主役。 サイガサマの設定が妙にリアルだった。

シャーロック・ホームズたちの冒険

田中啓文/著 東京創元社 <収録作品> 『「スマトラの大ネズミ」事件』『忠臣蔵の密室』『名探偵ヒトラー』 『八雲が来た理由』『mとd』 パスティーシュ集。 結構凝っている内容じゃないかなと思いつつ、 オチがギャグのもあったり。

死刑囚弁護人

デイヴィッド・ダウ/著 鈴木淑美、増子久美/訳 河出書房新社 死刑執行が行われているテキサス州の弁護士による回想記。 死刑が確定した後に弁護士がつくのってアメリカ的なのか。 ほぼ報われない仕事についてだけ書かれていると救いがないが、 家族の愛情で…

涼宮ハルヒの暴走

谷川流 角川スニーカー文庫 <収録作品> 『エンドレスエイト』『射手座の日』『雪山症候群』 原作である『エンドレスエイト』はしつこく繰り返しが なかったので安心した。もし本当にしたら実験小説になってた。

静人日記

天童荒太/著 文藝春秋 『悼む人』の続編みたいなの。 こちらは静人の日記形式で悼む人の旅の工程を書いている。

聖痕

筒井康隆/著 新潮社 出だしの事件は筒井ぽいけど、 実際にあった事件が元になっていると思われる。 古語を多様しているが読みやすかった。 主人公の人生を通して、現代歴史が語られてますね。

怪獣記

高野秀行 講談社文庫 続々文庫化しているためか、よく名前を聞くようになった。 UMAを求めてトルコまで行ってしまう行動がすごい。 こういう冒険ものだとわざとらしい表現を使うものがあるが 本書はそういうのは全くないので読みやすい。

うなぎ鬼

高田侑/著 新潮社 ミステリという意識では読まなくてもよいのでは。 むしろ都市伝説的な裏社会ものの怖い話として読めた。

涼宮ハルヒの消失

谷川流/著 角川スニーカー文庫 映画の原作。 タイトルどおり? ハルヒがほとんど出ない。 クリスマス直前のエピソードであるが それまでのSOS団の活動で絆がちゃんとできてるなと しみじみ。

涼宮ハルヒの退屈

谷川流/著 角川スニーカー文庫 <収録作品> 『涼宮ハルヒの退屈』『笹の葉ラプソディ』『ミステリックサイン』 『孤島症候群』 短篇集。なんて長門が便利すぎな存在なんだろう。

悼む人

天童荒太/著 文藝春秋 直木賞受賞作。 「悼む人」と呼ばれる静人の行動や、 彼に関わる人々を通して死について考えさせられる内容。 うっかり続編の方を先に読むつもりだったが、 こちらを先に読んでよかった。