読書の記録_国内作家た行

バトル・ロワイアル

高見広春/著 太田出版 出版された当時読んで以来の再読かな。 クラスメイト同士で殺し合いをするというのが ショッキング扱いな作品である(映画版はその要素が強め)が でも、青春小説でもあるんだよなと思った。 今読むと、ほとんどのクラスメイトたちの …

ハケンアニメ!

辻村深月/著 マガジンハウス ラノベ風な話、と事前に聞いてたが 文章はそんな感じな、読みやすいお仕事小説。 タイトルが「覇権」であるが「派遣」と誤解されやすそうなのはわざと? 表紙とタイトルで損をしているような気がする。

ヘブンメイカー スタープレイヤー (2)

恒川光太郎/著 角川書店 スタープレイヤーってシリーズものだったのか! 1作目よりも過去の話のようだったが 願いを考える難しさについて考えさせられる。

恋するソマリア

高野秀行/著 集英社 『謎の独立国家ソマリランド』の続編。 前作では行けなかったり庶民の生活を体験できたりと 貴重な旅行記。

イルカは笑う

田中啓文/著 河出文庫 SFやホラー短編集。 シリアスな話は少なめで、あとは田中啓文に期待していたとおりの お笑いギャグ・パロディ系の内容だった。

埼玉の逆襲

谷村昌平/著 言視舎 埼玉あるある。 知っている話ばかりなので物足りなかった。

怪しいシンドバッド

高野秀行/著 集英社文庫 著者が20代の頃の 海外旅行先での珍道中エッセイ。 まさに体を張ったネタが多し。

繁栄の昭和

筒井康隆/著 文藝春秋 <収録作品> 『繁栄の昭和』『大盗庶幾』『科学探偵帆村』 『リア王』『一族散らし語り』『役割演技』 『メタノワール』『つばくろ会からまいりました』『横領』 『コント二題』『附・高清子とその時代』 昭和をテーマにした短編集か…

壊れかた指南

筒井康隆/著 文藝春秋 <収録作品> 『漫画の行方』『余部さん』『稲荷の紋三郎』 『御厨木工作業所』『TANUKI』『迷走録』 『建設博工法展示館』『大人になれない』『可奈志耶那』 『遠蘇魯志耶』『優待券をもった少年』『犬の沈黙』 『出世の首』『二階送…

津軽

太宰治/著 新潮文庫 太宰治、出身地の津軽を旅した紀行本。 昭和19年と物資不足感は出てきているが 酒を飲み飲み旅しているので飢餓感は全くないし あまり戦時中という感じではない。 故郷に帰っても懐かしかったのは 親族ではなく、実家に使えていた人たちで…

身内の犯行

橘由歩/著 新潮新書 子殺し、親殺し、家族殺しの事件を振り返る。 殺人事件を起こした加害者の共通点が DV被害者という視点になっている。 殺人から逃れた家族についてはほとんど触れられてないのが気になる。

冷血 (上)(下)

高村薫/著 毎日新聞社 一家四人惨殺事件と その犯人と合田との交流ものとなって なんだか……。

ヴェネツィアの恋人

高野史緒/著 河出書房新社 <収録作品> 『ガスパリーニ』『錠前屋』『スズダリの鐘つき男』 『空忘の鉢』『ヴェネツィアの恋人』『白鳥の騎士』 『ひな菊』 幻想めいた作品ばかりの短編集。 SF要素やミステリ要素もありこっちの方が好み。

カラマーゾフの妹

高野史緒/著 講談社 江戸川乱歩受賞作。 内容が『カラマーゾフの兄弟』のパロディというのと 本家作品を読まなくてもたぶんついていける内容。 内容も良いのだが、乱歩賞に応募したのって 普通に出版企画が通らなかったのかとかあったのかなとか SF系てやは…

エヴリシング・フロウズ

津村記久子/著 文藝春秋 中学三年生のヒロシの一年間に起こったいろいろな出来事。 なんとなしに読み進んだら、ヒロシが小学生のときに 体験したエピソードで、彼が別作品の脇役だったのに気づいた。 『ウエストウイング』。 平凡な日常で進むかと思いきや突…

トッカン the 3rd: おばけなんてないさ

高殿円/著 早川書房 文句は言いつつも、サクッと読めるので手軽。 ぐー子の成長が著しかった。

草祭

恒川光太郎/著 新潮社 <収録作品> 『ものはら』『屋根猩猩』『くさのゆめがたり』 『 天化の宿』『朝の朧町』 時代は同じだったりいきなり過去に飛んだりしているが 「美奥」という場所で起こった出来事の短編集。 美しい情景などもあるのにぞっとさせられ…

トッカンvs勤労商工会

高殿円/著 早川書房 前作よりは謎解きぽくなってるし 軽い文章だが重いテーマに挑んでいる。

超人高山宏のつくりかた

高山宏/著 NTT出版 「学魔」高山宏の自伝? みたいな本。 破天荒な学者生活と関連ある幻想文学系の人脈について 好き放題書かれている。

神津恭介、犯罪の蔭に女あり: 神津恭介傑作セレクション2

高木彬光/著 光文社文庫 <収録作品> 『死美人劇場』『嘘つき娘』『青髭の妻』 『女の手』『ヴィナスの棺』『血塗られた薔薇』 タイトルのとおり、女性が絡む短編集。 戦後直後の頃の事件ばかりで そのトリックなどはその時代にふさわしいものばかり。 現代…

トッカン―特別国税徴収官―

高殿円/著 早川書房 税務の仕事について書かれたお仕事小説。 大人のラノベ。流れがわかりやすすぎ。 一冊完結でもよい結末だったがどうやら続編があるらしい。

智恵子飛ぶ

津村節子/著 講談社 高村智恵子の生涯を書いた物語。 智恵子発狂までに過程、智恵子の良い子的真面目さから きているのがよくわかる。とても痛々しい。

スタープレイヤー

恒川光太郎/著 角川書店 異世界のある惑星を舞台にしている ファンタジーだけどあまり違和感なく読めた。 スタープレイヤーを創造し、10の願いを叶えるものは 結局何なのだったろうか。 スタープレイヤーを持つ者に日本人多いのはご愛嬌か。

銀齢の果て

筒井康隆/著 新潮社 指定された地区に在住する 70歳以上の老人がバトルロワイアルを行う話。 中学生同士で殺し合う『バトルロワイアル』よりも 現実に起こりそうな設定である。

偽文士日碌

筒井康隆/著 角川書店 ブログを書籍にしてものだが面白い。 月に2回、東京と神戸を往復する生活で とても精力的だ。

機龍警察 未亡旅団

月村了衛/著 早川書房 機龍警察シリーズ第4作目。 毎回主人公扱いになる人物が変わっている。 チェチェンから来た女性のみで組織されている「黒い未亡人」が ゴールデンウイーク時に日本潜入。 テロっていったいなんだろうと考えさせられる。 警察内部にいる…

笑いオオカミ

津島佑子/著 新潮社 戦後直後数年での出来事だが 少年少女の旅がとても幻想的だった。

図書準備室

田中慎弥/著 新潮社 <収録作品> 『図書館準備室』『冷たい水の羊』 陰鬱な雰囲気の中の暴力描写が さらに暗い気分にさせられた。

あるいは酒でいっぱいの海

筒井康隆/著 集英社文庫 短篇集。ちょっと毒が薄いかな。 表題と表紙はぴったりな内容。

謎の独立国家ソマリランド

高野秀行/著 本の雑誌社 ソマリア内で独立国家宣言しているソマリランドの実態を取材。 長めであるが力作。ソマリア海賊って何なのかよくわかった。