苦悩する男 (上)(下)

苦悩する男 上 (創元推理文庫) 苦悩する男 下 (創元推理文庫)

ヘニング・マンケル/著 柳沢由実子/訳 創元推理文庫

ヴァランダーシリーズ最終作。

ヴァランダーも60歳になり引退を考える年齢に。

警察署のメンバーが2人以外総入れ替えしていたり、

孫娘が誕生、身近な人の死など

事件の話は別としても総決算的な内容になっている。

しかしヴァランダーがアルツハイマーを発症して

(話途中でもしばしば記憶喪失描写が何度も出る)

フェードアウトする結末が感慨深いというかなんというか複雑。