読書の記録_国内作家あ行

赤い諜報員 ゾルゲ、尾崎秀実、そしてスメドレー

太田尚樹/著 講談社 ゾルゲと尾崎秀実を繋げるキーパーソンとして スメドレーに触れられている ゾルゲ本は初めて読んだので新鮮だった。

居酒屋ぼったくり 6

秋川滝美/著 アルファポリス なかなか完成されなかった ショッピングモールの営業が始まったぞ。 本作では、ご近所話よりも恋愛話の方に比重があった。

メアリー・スーを殺して 幻夢コレクション

乙一、中田永一、山白朝子、越前魔太郎、安達寛高/著 朝日新聞出版 <収録作品> 『愛すべき猿の日記』『山羊座の友人』乙一 『宗像くんと万年筆事件』『メアリー・スーを探して』中田永一 『トランシーバー』『ある印刷物の行方』山白朝子 『エヴァ・マリー…

あすなろ物語

井上靖/著 新潮文庫 著者の自伝的要素はあるが、 『しろばんば』等の自伝小説と比べるといろいろ異なる。 こちらは、幼年期から壮年期までの期間が書かれていて、 各章ごとに主人公に影響を与える 女性たちが登場するのが印象的であった。

夏草冬涛 (上)(下)

井上靖/著 新潮文庫 『しろばんば』続編。 洪作、中学生編。 沼津の中学へ通うようになってからの 洪作は反抗期に入ったようで、成績も下がったり 不良扱いされている上級生と仲良くなったりと 次第に素朴だった子ども時代と変わっているようだ。

昭和40年代ファン手帳

泉麻人/著 中公新書ラクレ 昭和40代育ちの人にとっては 特別な内容はなく懐かしさはあるかも。 昭和40代育ちではないので、簡単な歴史を学ぶ感じだった。 石波さんとの同級生対談は全紹介の方が良かった。

ジミーの誕生日 アメリカが天皇明仁に刻んだ「死の暗号」

猪瀬直樹/著 文藝春秋 12月23日の天皇誕生日にあわせて A級戦犯が死刑執行されたり、 B29を効果的に使ったりと、 GHQの日本に対しての演出ぶりが浮かび上がった。 「ジミーの誕生日」の謎を調査する現代編は なんだったのだろう。 戦後直後の東京と、豊かに…

しろばんば

井上靖/著 新潮文庫 自伝小説だが面白い。 大正時代の伊豆地方の田舎で育った 洪作の幼少期の話。 曽祖父の妾だったおぬい婆さんが 一番強烈な人物だった。

震災風俗嬢

小野一光/著 太田出版 震災から時間は過ぎているが それでも全く色あせない生々しい記録であった

居酒屋ぼったくり〈5〉

秋川滝美/著 アルファポリス あまり進展がなかった前巻に比べて大きく前進。 でも、ショッピングセンター完成と 季節はなかなか進まないのであった。

幸腹な百貨店

秋川滝美/著 講談社 潰れかかった地方百貨店と商店街の 復興までの物語。 後半の復興までが急にとんとん拍子すぎで ご都合主義的であるが、明るい結末なのはいいかな。

屍鬼 全5巻

小野不由美/著 新潮文庫 確かにキングぽいテーマの日本バージョン。 『呪われた町』も読んでみたいな。 原因不明の死や失踪が続く過程がかなり長めで 5巻で村人巻き返しの展開。

居酒屋ぼったくり〈4〉

秋川滝美/著 アルファポリス 美音と要の距離が縮んだ巻。

終戦のエンペラー 陛下をお救いなさいまし

岡本嗣郎/著 集英社文庫 恵泉女学院の創立者である 河井道の生涯を書いたノンフィクション。 タイトルの部分のエピソードはあまりない。

居酒屋ぼったくり〈3〉

秋川滝美/著 アルファポリス 安定して、いい意味で軽く読める。 マンガ版も出ているが、この話は文章の方が いい雰囲気かも。

Another

綾辻行人/著 角川書店 分厚いが一気に読める。 ホラーミステリ。謎は解決するが超常現象もある。 主人公が空気読めない系なのでそれで 話が遠回りしている時は少しいらついた。

ヒトラーの建築家

東秀紀/著 日本放送出版協会 ヒトラーに見出されて ナチスドイツの軍需大臣まで勤めた 建築家アルベルト・シュペーアの伝記小説。 ヒトラーの数少ない友人のひとりでもあるというのが興味深かった。 また、シュペーアと絡めて 日本人建築家の谷口吉郎が出て…

編集ガール!

五十嵐貴久/著 祥伝社 いわゆるお仕事小説。 有楽町にある出版社で企画がとおったことで 経理から編集長に指名されることから始まる。 途中までは良かったが、後半がご都合主義よりもよくないかも。 作者が男性なためか女性の主人公の行動がやや不自然。

考えるマナー

赤瀬川原平ほか/著 中央公論新社 赤瀬川原平以外数人のエッセイが収録。 読売新聞で連載されていたものらしい。 2ページほどの内容だが人によって面白さが異なる。

居酒屋ぼったくり〈2〉

秋川滝美/著 アルファポリス シリーズ2作目。 内容は前作よりこなれてきたか。 優等生だが不器用同士の恋愛は進むのか。

開幕ベルは華やかに

有吉佐和子/著 新潮社 有吉佐和子流のサスペンスもの。 事件そのものよりも大女優の怖さの方がすごかった。 特に最後の最後のセリフが。

ベーコン

井上荒野/著 集英社 食べ物のタイトルがついた短編集。 ほのぼの系と思いきや ほとんどが不倫かモラルに反した状態の話ばかりだった。

借金取りの王子

垣根涼介/著 新潮社 シリーズ二作目。 前作よりもこなれてきてかつ良い方向に まとまってきているので続けて読んでみようかと思わせた。

居酒屋ぼったくり

秋川滝美/著 アルファポリス 「なろう」発の小説でルビが多いので警戒したが、 中身は大人向けの人情話で読みやすかった。 疲れているときにちょうどいい感じ。 主人公の女主人がいい子すぎなのは 続きで足を引っ張らないかは心配だが。

無戸籍の日本人

井戸まさえ/著 集英社 明治時代からの法律が DNA鑑定等の発達している現在まで残っているため やむをえず無戸籍になる子どもが発生する現実。 子ども自身は悪くないのに。 社会問題で考えさせられる。

警視庁捜査一課刑事

飯田裕久/著 朝日新聞出版 元刑事の回想録。 現在は、最近の刑事ドラマの監修をしていたりするらしい。 相当体力や精神力が強くないと続けられない職業。

少女は花の肌をむく

朝比奈あすか/著 中央公論新社 三人の少女の11歳編、20歳編が書かれる。 11歳編の方が面白かったが、女児の計算高さが怖かった。

新・極道の妻たち

家田荘子/著 青志社 オリジナル版は未読。 それでもヤクザの妻(妻じゃない人もでているが)の 過酷な人生が垣間見れる。

三匹のおっさん

有川浩/著 文春文庫 一旦読み出すとぐいぐい読めるが 現代物だけど時代劇だという思いで読まないと 暴力はまずかろうなあと少し引く。

ラ・パティスリー

上田早夕里/著 角川春樹事務所 SFではない上田作品は初めてだが 違和感がバリバリであった。 ケーキの描写はとても美味しそうだし パティシエの厳しさは伝わったが。