読書の記録_国内作家あ行

セカンドステージ

五十嵐貴久/著 幻冬舎文庫 専業主婦が老人を雇って 赤ちゃんをもつママのための マッサージと家事手伝いの会社を起業。 仕事先で起こるいろいろな事件や 主人公の家庭問題などめまぐるしく 後半はちょっと無理ある気がするが楽しく読めた。

居酒屋ぼったくり(8)

秋川滝美/著 アルファポリス 結婚話が出てきた、 のだがここから引き伸ばしが入らないか心配。 人気シリーズだけど終わるときはすっぱり完結してほしい。

イニシエーション・ラブ

乾くるみ/著 原書房 ミステリのはずなのに、1980年代という時代背景での ラブストーリーが最後まで続く。 途中で叙述ミステリだとは気づいたけど それでも最後のページには驚かされた。

物件探偵

乾くるみ/著 新潮社 軽めに読めた。 後日談があるともう少し楽しいかもだが バッドエンド話もあるしどうだろう。

幸腹な百貨店 催事場で蕎麦屋呑み

秋川滝美/著 講談社 シリーズ三作目。 次から次へと難題が出る百貨店。 大人の蕎麦屋呑みは良かったが ショッピングモールへの対策はこれだけで 良いのかな。次へ続くのだろうか。

マルドゥック・アノニマス 1、2

冲方丁/著 ハヤカワ文庫JA なんと完結していなかった! ウフコック主役でいくかと思ったら 山田風太郎の忍法帖的びっくり人間の リーダー・ハンターも主役のようだった。

マルドゥック・スクランブル 〔完全版〕 全3巻

冲方丁/著 ハヤカワ文庫JA 少女の成長・再生ものであるが 案外熱い展開だった。カジノシーン迫力ある。 『ヴェロシティ』を先に読了していたので ボイルドの行動などの理由がわかって読めた。

マルドゥック・フラグメンツ

冲方丁/著 ハヤカワ文庫 JA <収録作品> 『マルドゥック スクランブル“104”』『マルドゥック スクランブル“-200”』 『Preface ofマルドゥック スクランブル』『マルドゥック ヴェロシティPrologue & Epilogue』 『マルドゥック アノニマス“ウォーバード”』…

マルドゥック・ヴェロシティ 全3作

冲方丁/著 ハヤカワ文庫JA 前作の『〜スクランブル』が未読で大丈夫か という不安はあったが、本編は前作の前日譚だったので ストーリー上は問題なかったといいたいが たぶん前作の伏線や謎が明かされてそうな部分がりそう。 前半の明るさが反転して後半で虚…

アキラとあきら

池井戸潤/著 徳間文庫 分厚いけれど、サクサク読める。 例によって銀行員が主役だが 子ども時代から話が始まるため 成長物語といったところか。 二人のあきらが敵対するかと思ったが そういう話ではなかった。

ルームメイト

今邑彩/著 中公文庫 携帯はあるがワープロやカセットテープとか 1990年代の時代背景。 多重人格者が関わる犯罪ものというのは やはり本書でも語られるビリー・ミリガン事件に 触発されているのだろう。 何重も他人として生活していたことになっているが お金…

夜の署長

安東能明/著 文春文庫 こちらも新宿署が舞台だが、 『歌舞伎町セブン』とは全く雰囲気も異なる。 事件は凄惨とされているものでも 時間解決までの流れが淡々とした感じを受ける。

総力捜査

安東能明/著 新潮文庫 <収録作品> 『罰俸』『秒差の本命』『歪みの連鎖』 『独り心中』『総力捜査』 シリーズ五作目。四作目飛ばした。 新メンバー登場。捜査二課から異動してきた 刑事中の刑事というフレーズだが 見た目と喋り方が年齢の割にチャラくて …

伴連れ

安東能明/著 新潮文庫 <収録作品> 『掏られた刑事』『墜ちた者』『Mの行方』 『脈の制動』『伴連れ』 シリーズ第三弾。 現代っ子な女性刑事が登場し、 主人公が相変わらず巻き込まれる。 署員の不祥事の多さが気になる。

出署せず

安東能明/著 新潮文庫 <収録作品> 『折れた刃』『逃亡者』『息子殺し』 『夜の王』『出署せず』 シリーズ二作目だそうで、一作目は 飛ばしてしまったが特に問題はなかった。 主人公は警務課所属といえ刑事ではないのに 現場に駆り出されすぎで大変。 女性…

幸腹な百貨店 デパ地下おにぎり騒動

秋川滝美/著 講談社 シリーズ二作目。 一作目でなんとか閉店をまぬがれた百貨店だが そのあと売上が伸びなかったり、 一部の社員以外の危機感が低いのがなんかリアル。 本作でもラストは一見明るいラストだが いずれ閉店は免れなさそうな不穏さを感じた。

居酒屋ぼったくり〈7〉

秋川滝美/著 アルファポリス 急に、要の兄と祖父が 妨害工作やらかけてくる展開にびっくりだが あっさり収束したりするのが脱力。 ちょっとネタが苦しくなってきたのか?

路地の子

上原善広/著 新潮社 一代で食肉業をのし上がった著者の父親の半生。 父親が独立して店を持つまでが物語としてのピークかな。 後半は関係者が多数生存しているためか 前半よりも精彩を欠いている感じがした。 いわゆる「同和」ものとは一味違う。

浅暮三文/著 早川書房 「触覚」がテーマのSF小説。 <針>がよく分かっていないのもあるのだが 男性の触覚が異様に発達していくのは不気味で 途中までよかったけど 元々は女性嫌悪症だっだ男性が 女性に興味持ちだすあたりからひたすら気持ち悪い展開に。

闇に魅入られた科学者たち―人体実験は何を生んだのか

NHK「フランケンシュタインの誘惑」制作班/著 NHK出版 番組は未視聴。 タイトルに惹かれて読んだのだが ほとんど知っていたので新鮮味はなかった。

暗黒祭

今邑彩/著 角川ホラー文庫 蛇神シリーズ4作目らしかった、 ということは2作飛ばして読んだのだけど 特に支障はなさげだったなあ。 最初にあった行方不明の幼女はどうなった? 飛ばした分らしきエピソードも添えられているが 主要登場はほぼ一緒だし1作目から…

蛇神

今邑彩/著 角川ホラー文庫 古事記など蛇に絡めた説など面白かった。 奇妙な風習の村の秘密が 村内だけに収まらなくなりそうな雰囲気。

逃げゆく物語の話 ゼロ年代日本SFベスト集成<F>

大森望/編 創元SF文庫 <収録作品> 『夕飯は七時』恩田陸 『彼女の痕跡展』三崎亜記 『陽だまりの詩』乙一 『ある日、爆弾がおちてきて』古橋秀之 『光の王』森岡浩之 『闇が落ちる前に、もう一度』山本弘 『マルドゥック スクランブル“200”』冲方丁 『冬…

たった独りの引き揚げ隊 10歳の少年、満州1000キロを征く

石村博子/著 角川書店 規格外な引き揚げ体験記。 コサックの血を引く、 サンボという格闘競技の達人である ビクトル古賀が子供のときの話だが、 コサック式サバイバル術を幼少時に学んだことで たった一人で満州から日本へ引き揚げできた。 日本人の隊列から…

女子をこじらせて

雨宮まみ/著 ポット出版 名前を以前聞いたことあったな、と思ったら 2016年に亡くなっていた記事を読んでいたからだ。 本書は、2011年に発行された著者の半生。 女子をこじらせというよりも、人間をこじらせているくらい 周囲というよりは自分自身の性格のた…

幻夏

太田愛/著 角川書店 前回読んだ三人組が再び登場。 今作では、冤罪事件の司法社会の問題を提示している?

十二人の死にたい子どもたち

冲方丁/著 文藝春秋 直木賞候補にもなった。 『十二人の怒れる男』のように、 謎の十三人目にまつわる謎について 十二人の子どもたちが議論をする。 割と子どもたちの個性ははっきりしているが 半分くらいはうっとおしい性格でイラつきを醸し出す。

犯罪者 クリミナル (上)(下)

太田愛/著 角川書店 企業犯罪に巻き込まれた人たちが 一矢報いようとして一応成功するかしないかハラハラした。 最終的にほろ苦い結末なのがなんだか現実的。

赤い諜報員 ゾルゲ、尾崎秀実、そしてスメドレー

太田尚樹/著 講談社 ゾルゲと尾崎秀実を繋げるキーパーソンとして スメドレーに触れられている ゾルゲ本は初めて読んだので新鮮だった。

居酒屋ぼったくり 6

秋川滝美/著 アルファポリス なかなか完成されなかった ショッピングモールの営業が始まったぞ。 本作では、ご近所話よりも恋愛話の方に比重があった。