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ハーマン・メルヴィル/著 田中西二郎/訳 新潮文庫
世界の三大名作(BYモース)のひとつ。
あらすじは有名だけど、未読本を読んでみました。
世界中を航海する捕鯨船、という
特異な空間の中なので特異な話が成り立つんだろうな。
白鯨ことモービィ・ディックをしとめようという執念に燃える
エイハブ船長の設定とか、話が進むにつれ不気味さが増す。
航海士直属の部下たちが、全て白人ではない設定とかも、
当時としてはかなり特異です。
鯨オタクな語り部の鯨に関するなんでも知識話が
長すぎ(これなければ一冊で完結しそう)で、
面白さが減ってしまっている気がします。