山の音

川端康成 新潮文庫

昭和20年代が舞台で、

鎌倉の季節によって色合いが異なる自然風景の描写は美しい。

いいのは文章くらい?

これを読む限り、登場人物の年齢はプラス10歳加算を

イメージで読まないとつかみにくい。

ここで書かれる家族は、

穏やかな雰囲気な文章なのに暗い状況に置かれいている。

一応、嫁の立場で読んでみたけど、

(主人公の舅には感情移入はどうしてもできない)

いくら可愛がられても、同居はしたくないなあ。

そうでなくても、主人公の物忘れと妄想度の高さは

いったい……。