敗戦日記

高見順 中公文庫

題名通り、昭和20年の「最後の文士」が書いた日記。

東京の空襲で、銀座のどこが焼けたとかいうあたりの

内容が細かいので、現在の地域と比較想像がしやすい。

当時のリアルな気持ちを割と正直に書かれた日記だと思う。

文士仲間として出てくるのは、川端康成大仏次郎石川達三

久米正雄中山義秀、そして志賀直哉……、

その他大勢の文士が登場。

著者が当時鎌倉在住だったので、その近辺の人がほとんどだが。

しかし、名前は知っているので誰? というのは

なかったけど、彼らの小説をほとんど読んでいないのに唖然とした。

というか、入手が現在困難なのが大半だったりするんだよな。