2005-12-27 敗戦日記 読書の記録_国内作家た行 高見順 中公文庫 題名通り、昭和20年の「最後の文士」が書いた日記。 東京の空襲で、銀座のどこが焼けたとかいうあたりの 内容が細かいので、現在の地域と比較想像がしやすい。 当時のリアルな気持ちを割と正直に書かれた日記だと思う。 文士仲間として出てくるのは、川端康成、大仏次郎、石川達三、 久米正雄、中山義秀、そして志賀直哉……、 その他大勢の文士が登場。 著者が当時鎌倉在住だったので、その近辺の人がほとんどだが。 しかし、名前は知っているので誰? というのは なかったけど、彼らの小説をほとんど読んでいないのに唖然とした。 というか、入手が現在困難なのが大半だったりするんだよな。