2006-03-05 誘拐 読書の記録_国内作家は行 本田靖春 ちくま文庫 東京オリンピック前年の1963年に起こった誘拐事件、 「吉展ちゃん誘拐事件」のノンフィクション。 被害者と加害者の人権だとか考えさせられる。 ところで、この本に出てくる人物たち全てに (仮名)とされていないということは、 全て実名なのか? だとしたら現代の感覚では怖い。 また、犯人側の『日本残酷物語』的世界の 貧しい農村で育ったこと等の背景も書いていて、 誘拐殺人を犯人が何故起こしたかの原因の考察をしている。