殺人者はそこにいる

新潮45」編集部/編 新潮文庫

<収録されている殺人事件>

西宮「森安九段」刺殺事件、井の頭公園「バラバラ」殺人事件、

京都「主婦首なし」殺人事件、柴又「上智大生」殺人放火事件、

熊本「お礼参り」連続殺人事件、名古屋「臨月妊婦」殺人事件、

埼玉「富士銀行行員」顧客殺人事件、札幌「両親」強盗殺人事件、

葛飾「社長一家」無理心中事件、つくば「エリート医師」母子殺人事件、

札幌「社長令息」誘拐殺人事件、世田谷「青学大生」殺人事件、

広島「タクシー運転手」連続四人殺人事件

はっきりいって、ホラー小説よりも

実際あった殺人事件のルポというかノンフィクションの方が

ずっと恐ろしい。人間が一番怖い。

内容は淡々と書かれているのだけど、犯人が未だ捕まってなかったり

もう刑期を終えて出所しているとか、現実の話なのが怖いというか。

これで、殺人犯ななんかの写真があったら

確実にトラウマ本になるところ。

しかも、この本の各章のタイトルがまた恐怖心を煽るんだな。

外に出るのが怖くなって引きこもりぎみ……といいたいところだが、

家にいても殺されるケースもあるわけで。

なら、読むなという感じかもしれないけど、

怖がりだからこそ、読むのかもしれない。