ある歴史の娘

犬養道子 中公文庫

五・一五事件終戦までの、著者の少女時代の自伝物語。

なぜ、五・一五事件が出てくるのか?

というのは、著者の名前からわかるとおり、

彼女の祖父である犬養毅がこの事件で殺害されたから。

「話せばわかる」のエピソードの説についても触れられている。

とにかくも、犬養毅の孫娘、犬養健の娘である

著者の環境は、とにかく一般的な家庭と違ってるとことが面白い。

両親との関わりエピソードが多く、これがフィクションの世界か

というくらい、素敵すぎな親子関係なんだな。

間接的に歴史的事件に関わってきた彼女の歴史観は、

主観的な感じが強いから、特に否定もせず肯定もせずだな。