2006-09-23 ある歴史の娘 読書の記録_国内作家あ行 犬養道子 中公文庫 五・一五事件~終戦までの、著者の少女時代の自伝物語。 なぜ、五・一五事件が出てくるのか? というのは、著者の名前からわかるとおり、 彼女の祖父である犬養毅がこの事件で殺害されたから。 「話せばわかる」のエピソードの説についても触れられている。 とにかくも、犬養毅の孫娘、犬養健の娘である 著者の環境は、とにかく一般的な家庭と違ってるとことが面白い。 両親との関わりエピソードが多く、これがフィクションの世界か というくらい、素敵すぎな親子関係なんだな。 間接的に歴史的事件に関わってきた彼女の歴史観は、 主観的な感じが強いから、特に否定もせず肯定もせずだな。