津田梅子

大庭みな子 朝日文庫

初の女子留学生の一人(その中でも最年少)だった

津田梅子の、帰国後の生活についての手紙を元に構成された伝記。

手紙の引用文を読む限り、現代からみても非常に自立した女性だ。

すごく堅そうなイメージでもなく、人望の高さも半端じゃない。

梅子が自立に成功したのは、本人の性格もあるのだが、

家族、アメリカのホストファミリー等の

梅子の性格を育成する環境が当時としては進歩的だったからともいえる。

ただ最後の方は、作者自身も津田塾出身のためか

学校自慢が中心となっているのは余計かもとは思った。