真夜中の檻

平井呈一 創元推理文庫

平井呈一といえば『吸血鬼ドラキュラ』をはじめ、

20世紀前半以前の怪奇小説

(ホラーだけど、幻想文学な雰囲気のものが多い)の

翻訳家で有名。

『真夜中の檻』『エイプリル・フール』という、

本人によって書かれた正統派怪奇小説

その他は、怪奇小説関係のエッセイが収録されている。

怪奇小説愛好がよく伝わっていて退屈しない内容。

メモとして、上野の和菓子店「うさぎや」の創業者が

平井呈一と二卵性双生児の兄。

荒俣宏平井呈一についての思い出話で、

常連店扱いで「うさぎや」が出てくるのが納得した。