2007-04-22 薔薇窓(上)(下) 読書の記録_国内作家は行 帚木蓬生 新潮文庫 1900年パリ万博期間を舞台のミステリ。 途中起こる殺人事件や誘拐事件よりも、 主人公・ラセーグがパリ警視庁付の精神科医なので、 当時のパリの様子だけではなく、 医学の状態も書かれているのが面白い。 ラセーグが日本びいきという設定も活かされているし。 一応主人公自身はハッピーエンドで話は閉じるが、 ラセーグのポリニャック夫人は逮捕されていないんだけど それはいいのか? と不安も少々残る。