『羊をめぐる冒険』で完結と思いきや
まだ続きがありました。やれやれ。
でも、独特の文体の完成度が高いので、個人的には一番好きかな。
今までの「僕」の生き方の集大成がここにあるし。
『風の歌を聴け』の頃から「僕」の周囲は死の影があったのが、
本作で特に炸裂している。短期間のうちに続々と
様々な死の形が「僕」に関わる人たちに舞い降りて来る。
『羊をめぐる冒険』が個人的にショックだったが、
そういう話の流れがありうることがあるので、
本作のストーリー展開は時々びっくりすることはあるが、
ショックというほどの衝撃を受けることはなかった。