クライム・ウェイヴ

ジェイムズ・エルロイ/著 田村義進/訳 文春文庫

<収録作品>

第一部 未解決事件/

『ボディ・ダンプ』『マイ・マザーズ・キラー』

『グラマー・ジャングル』

第二部 ゲッチェル/

『ハッシュハッシュ』『ティファナ・モナルーム』

第三部 コンティーノ/

『過去から』『ハリウッド・シェイクダウン

第四部 LA/

『セックス、虚飾、そして貪欲 O・J・シンプソンの誘惑』

『ブルドック』『金ぴかの街のバッド・ボーイズ』

『レッツ・ツイスト・アゲイン』

第一部はルポ、第二部と第三部は小説、

第四部はエッセイ的なもの。

この中でも突出しているのは、

やはりエルロイが10歳のときに殺されたの母親の事件についての

『マイ・マザーズ・キラー』かな。

これの長編版の『わが母なる暗黒』はなんて鬼気迫ること。

小説分はLAもののスピンオフ的な短編。

実在人物を使っているとはいえ、

フィクションだとはわかっているけれど、

フランク・シナトラの歌はまともに聴く事は出来なくなってる。