<収録作品>
『船を待つ』『いないはずの女』
『同窓会の夜』『蜘蛛の糸は必ず切れる』
漫画家・諸星大二郎の短編小説集。
ちなみに、漫画を描くときはまずシナリオ形式で
話を作るんだそうだ。
『船を待つ』は、何故船に乗らねばならないかという
人々の動機も不明のままで話が進む、
不条理的な世界観。
『蜘蛛の糸は必ず切れる』は、諸星版
『蜘蛛の糸』である。
両者は漫画になったらどういう感じになるかも
すごくイメージしやすかった。
『いないはずの女』『同窓会の夜』は
絵にしづらい話を小説にした感じ。
でも、諸星大二郎なら漫画でもできそうだよなあ。
両方とも日常世界に非日常な事が起こるホラーもの。
『いないはずの女』はユーモアもあり。