エドワード・ドルニック/著 河野純治/訳 光文社
サブタイトルが長かったので下記に記載。
「『叫び』奪還に賭けたロンドン警視庁美術捜査班の100日」
エドヴァルド・ムンクの作品で最も有名な「叫び」は
今まで1994年と2004年に盗み出されている。
本作は1994年の盗難から絵を奪還するまでのノンフィクション。
主人公はロンドン警視庁美術捜査班の囮捜査官チャールズ・ヒル。
本名かつ顔写真まで出ていていいのか、と思ったが
現在は退職して私立調査員として
美術品奪還のために働いているそう。
チャールズ・ヒルの囮捜査官としての天才ぶりに驚愕。
そして、「叫び」盗難事件とは別に、
名画を何故盗むかという犯罪者側の心理や、
所有者(個人および美術館)のセキュリティの甘さの問題にも
触れていてるところも興味深かった。