緑の影、白い鯨

レイ・ブラッドベリ/著 川本三郎/訳 筑摩書房

ブラッドベリアイルランド滞在経験がベースとなった物語。

執筆は1992年だが本書の時代は1950年代。

常世界の中にあるファンタジイ(不思議系)が光る。

タイトルは、アイルランドの土地の緑が影まで緑色なのと、

映画『白鯨』の脚本を書くというところから。

若きブラッドベリジョン・ヒューストン監督に

振り回されてるのが時折可哀想だが微笑ましかったり。

ブラッドベリと、フィンのパブでの飲んだくれ常連との

エピソードが多め。アイルランド人たちの素朴さや哀愁がたまらん。