文庫版も出ております。ネビュラ賞受賞作。
「21世紀版『アルジャーノンに花束を』」と評され」
というコピーありだが、
(ちなみに『アルジャーノン~』の訳者も小尾氏だ)
そんなコピーなくてもいい良作。
幼少期に自閉症治療が治せるようになった近未来。
年代的にに治療を受けられなかった
最後の世代の一人であるルウが主役。
ルウ(一人暮らしして結構大企業で働いている)の
日常生活描写が生き生きと書かれている。
自閉症が治ると自分が自分でなくなる?
という自閉症者たちの葛藤や一般人の反応、
企業の話とも読める箇所もあったりするのも興味深かった。