2011-01-17 ペンギンの憂鬱 読書の記録_国外作家か行 アンドレイ・クルコフ/著 沼野恭子/訳 新潮社 売れない作家ヴィクトルが新聞社の依頼で 死亡記事を準備するという仕事を受けるが、 その対象者が続々死亡するという ソ連崩壊直後のウクライナの不穏な空気が漂う。 不況で動物園も動物を売ったりするというのも 現代日本では想像もつかないな。 日常話のはずがどんどん不条理世界へ移行する様が見事。 ヴィクトルのペットである ペンギンのミーシャ (って名前だとエロイカを読んだ後なので熊をイメージするけどね) の存在が愛らしいのに悲哀にみちている。