ネゴシエイター―人質救出への心理戦

ネゴシエイター―人質救出への心理戦

ベン・ロペス/著 土屋晃、近藤隆文/訳 柏書房

装丁が冴えない感じだったので、あまり期待してなかったが

予想外に面白かった。

南米など治安の悪い地域では、身代金目的の誘拐やそれに対する保険が

ビジネスとして成り立っているとは。

治安のいい日本では想像もつかないことである。

以下は参照までの引用。

・誘拐事件は毎年2万件以上報告されている。

・そのうち当局に通報があるのは十分の一にすぎない。

・世界で起きる誘拐の数は過去12ヶ月で100%増加している。

・誘拐事件の70%は身代金の支払いで解決する。力づくの人質救出はわずか10%。

・拉致の78%は被害者の自宅、または仕事場から200m以内で行われている。

・ほとんどの誘拐がウイークデイの午前中に行われる。

・身代金の要求額の幅は5千ドルから1億ドルまで。

・メキシコでは毎年7千件、コロンビアでは1日10件の誘拐が発生するのに対し

 起訴3%に対しアメリカでは95%が起訴される。

・世界的に見て被害者の90%が地元の人間である。

・ロンドンでは誘拐対象の保険料が1億3千万ドル以上発生している。

・21 ラテンアメリカで人質救出作戦で無事生還する人質のパーセンテージ