太陽の帝国

J・G・バラード/著 高橋和久/訳 国書刊行会

 

太平洋戦争開始から終戦まで
上海在住のイギリス人少年が
戦争開始後から終戦まで両親と合流できずに
捕虜収容所で暮らし奮闘する。
著者の回想録でも触れられているが、
意外にも主人公は日本軍に悪感情を持っていない
(どころか、零戦など憧れさえ持っている)。
また戦争前は上流に近い贅沢な生活だったのが
何もない状態まで落とされても環境へ
速攻順応していく姿がたくましい。