2006-05-11から1日間の記事一覧

天人五衰 豊饒の海(四)

三島由紀夫 新潮文庫 文句を言いつつも完結編読了。 三島の最後の本。 最後に輪を閉じるかと思いきや、 最後の最後に、やっと本多が聡子に再会し、 聡子の言葉が劇的なものだった。

暁の寺 豊饒の海(三)

三島由紀夫 新潮文庫 一番きらびやかな雰囲気の巻。 生れ変わりであるタイの姫君ジン・ジャンなのだが、 彼女の視点の箇所がほとんどなく、 今までは、傍観者的だった本多が主人公的視点で書かれている。 全巻出ている本多が年をとるにつれて、醜くなってい…