暁の寺 豊饒の海(三)

三島由紀夫 新潮文庫

一番きらびやかな雰囲気の巻。

生れ変わりであるタイの姫君ジン・ジャンなのだが、

彼女の視点の箇所がほとんどなく、

今までは、傍観者的だった本多が主人公的視点で書かれている。

全巻出ている本多が年をとるにつれて、醜くなっていくんだが、

とうとうこの巻では変態になっちゃたよ、もう。