2012-01-01から1年間の記事一覧

34歳無職さん 第2巻

いけだたかし メディアファクトリー 無職さんの日常漫画。 働いているからこそ無職さんの無職生活が面白い。 なんてことはない一日を描いていたが、 1巻でもちょろっと触れられていた過去話も出てきたり。 個人的には、友人の元同僚が子どももちなのに意外感…

心の視力―脳神経科医と失われた知覚の世界

オリヴァー・サックス/著 大田直子/訳 早川書房 「視覚」に関する脳医学の話。 今回は、患者の物語だけではなく サックス自身の病気の話(目に癌ができたことや相貌失認症)のことも 触れられていて歳を感じさせられた。

やりたいことは二度寝だけ

津村記久子/著 講談社 エッセイ本。タイトルが上手いなー。 でも、このテーマの話はないのであった。少し残念。 地味だけど会社員をしながら小説を書き続ける地道さ生真面目さが好印象。

ナムジ―大国主 全4巻

安彦良和 徳間書店 このところ『古事記』をちょっとずつ読んでいるので、 話が理解しやすかった。 イザナギ、イザナミも含め神ではなく 人間としての歴史解釈が面白かった。 安彦良和の絵の上手さもいつも感心する。

暴れん坊本屋さん・完全版 ~平台の巻~ ~棚の巻~

久世番子 新書館 人気コミックエッセイが全2冊にまとまった完全版。 結構分厚いので読み応えがあるぞ。 番子さんが働いていた書店は郊外にある チェーン店だっただろうか。配本の話が一番共感した。 本はやはりネットで買うより店舗でだよ、とつくづく思うの…

月光条例 第20巻

藤田和日郎 小学館 もう20巻かー。アラビアンナイト編10巻近くないか? 時間の経過だが、アラビアンナイト編では7月7日前だっとは。 海へ遊びに行っていたので夏休みかと思っていた。 月光の出生の秘密が解明されて一件落着風ではあるが、 このままだとバッ…

完全版 最後のユニコーン

ピーター・S.ビーグル/著 金原瑞人/訳 学習研究社 正統派ファンタジー。 いわゆる魔法と剣の物語系は苦手なのだが、 魔法の扱い方が好みの方向だったためかすんなり読めた。 幻想的雰囲気が高めということもあったためか。

古書の来歴

ジェラルディン・ブルックス/著 森嶋マリ/訳 武田ランダムハウスジャパン 数百年もの、様々な国・宗教を越えて 一冊の本を守ろうとした人々の運命を、現代と交互で語られる。 ヨーロッパの民族や宗教の紛争の複雑さがよく書かれていた。

アオイホノオ 第9巻

島本和彦 小学館 今回は昔懐かしネタよりも笑えるエピソードが充実していた。 漫画家円グラフとかリア充(みつる)とか。

サンカと説教強盗

礫川全次/著 河出文庫 昭和初期の説教強盗事件に後のサンカ小説家で一世を風靡した 三角寛が、新聞記者として関わっていた。 説教強盗こと妻木松吉の犯行経路を追っている部分の内容は 充実しているが、サンカの部分は特に目新しい印象は受けず。

シャーロック・ホームズの科学捜査を読む

E・J・ワグナー/著 日暮雅通/訳 河出書房新社 19世紀から、科学捜査が本格的に使われだしていて ホームズ作品にはそれが反映されている。 犯罪捜査の歴史としても読めてとても面白かった。

よちよち文藝部

久世番子 文藝春秋 日本の文豪たちの意外な姿を 愛ある突っ込みを入れているエッセイ漫画。 取り上げてある作品をまた読んでみたくなった。

拙者は食えん!―サムライ洋食事始

熊田忠雄/著 新潮社 以前、別の著作でも似たようなテーマの本を 読んだ事がある気がする。デ・ジャブを感じた。 国内の洋食事始めではなく、幕末に海へ渡った使節団の洋食体験談を 過去の資料をまとめて考察。

紗央里ちゃんの家

矢部嵩/著 角川ホラー文庫 なに、これ不条理ホラー? 語り手も含め、登場人物がすべてズレている人ばかり。 特に何の解決もなさすぎ。

最初の刑事 ウィッチャー警部とロード・ヒル・ハウス殺人事件

ケイト・サマースケイル/著 日暮雅通/訳 早川書房 小説形式をとっているが、内容は ヴィクトリア朝に実際に起こった中流家庭での殺人事件についての ノンフィクション。ディケンズやコリンズにも影響を与えたくらい有名な事件らしい。 当時の事件に対する警…

レジスタンス女性の手記

アニエス・アンベール/著 石橋正孝/訳 東洋書林 フランス人女性による第二次世界大戦時の回想記。 実際のレジスタンス活動については前半少しだけで、 残りは政治犯としてナチスドイツに逮捕されて 刑務所送りになって解放されるまでのことが大半である。 こ…

マーチ家の父

ジェラルディン・ブルックス/著 高山真由美/訳 武田ランダムハウスジャパン 『若草物語』のマーチ家の父親の視点で構成された 別の『若草物語』。南北戦争についての歴史小説とも読める。 一見、奴隷廃止主義者のマーチ夫妻はとても高潔に見えるが、 案外肉…

東京難民

福澤徹三/著 光文社 地方から東京へ状況したお気楽大学生。 知らないうちに、両親が蒸発した上学費未納で大学除籍になって 居場所をなくしていきどんどん転落していく。 主人公が甘ったれというか「ゆとり」性格なので 物語後半になるまでイライラしどおし…

八番筋カウンシル

津村記久子/著 朝日新聞出版 郊外の商店街の人間関係のうっとおしさや閉鎖感が リアルに感じられて少し暗い気分になる。 それに、離婚した親の転落ぶりもありえそう。

呪い歌 長い腕II

川崎草志/著 角川文庫 今年になって突然出た『長い腕』の続編。 前作から数ヶ月後の設定で作中では時間がそれほど進んでない。 「かごめ歌」が不吉な前兆として扱われているが その辺は論理的理由はなくホラー的。 過去編(なぜか若き勝海舟が主役)と現代編…

トランス=アトランティック

ヴィトルド・ゴンブローヴィッチ/著 西成彦/訳 国書刊行会 現代ポーランド文学ものと珍しいものを読んだ。 アルゼンチンに旅行で立ち寄った直後に、 ナチスのワルシャワ侵攻で第二次世界大戦が勃発。 そのため帰国できなくなった著者の体験を元に書かれた小…

タイタニックは沈められた

ロビン・ガーディナー、ダン・V・ヴァット/著 内野儀/訳 集英社 タイタニック号沈没は保険金目当てで 意図的だったという推測のもとに書かれた本。 タイタニック号は本当は別の船にすりかえられていたとかが 陰謀論ものじゃないのに陰謀論風。

透明な対象

ウラジーミル・ナボコフ/著 若島正、中田晶子/訳 国書刊行会 ナボコフ遺作の前の作品。 うーむ、複雑。 ウィトゲンシュタイン『論理哲学論考』が下敷きになってるからか。 最初のヒュー・パーソンの名前に関する文章はユーモアあって笑えた。 なので、出だし…

長い腕

川崎草志/著 角川書店 文庫版も出てます。 横溝正史賞の大賞受賞作。 2001年の作品なのに、最近話題になっているようだと 思ったら、本作の続編(三部作の予定らしい!)が今年の9月に出たからのようだ。 ちなみに、続編の特集サイトがあるが本作のネタバレす…

夫の彼女

垣谷美雨/著 双葉社 タイトルや出だしからだと不倫ドロドロ系か? というイメージだが、内容はコメディというかいい話系。 人格入れ替わりが謎の老女の魔法によるところが ファンタジーなのか?

海のトリトン 全2巻

手塚治虫 講談社手塚治虫文庫全集 アニメバージョンもちゃんと観た事ない。 トリトンは、もう少し見た目が幼いまま進むのかなと思っていたら 身体の成長が早いので驚いた。ピピ子がエロ可愛い……! 内容は手塚らしい展開なので予想外の方向にはいかず。

百鬼夜行抄 第13巻

今市子 朝日新聞出版文庫 青嵐との契約が終了したけどまだ続くのね。 どんどん話がわかりづらくなっているが、今回のはそれほどでも。 律に対して頼ってきている人が増えてるのが少々うっとおしいが。

平凡倶楽部

こうの史代/著 平凡社 漫画も載っているが、エッセイということになっているので カテゴリは「漫画の記録」の方にしないことにした。 Web連載されていたもので、読み逃し回もあったので。 毎回毎回凝り過ぎな内容で書く方も大変だろうが、 読む方も大変であ…

るべどの奇石 第2巻

室井まさね 集英社 次は出てないようなのでこれで完結なのかな? 石に関わる人に余計な欲や悪意がない限りは いい話で終わる事が多いので安心して読む事ができる。

昭和元禄落語心中 第3巻

雲田はるこ 講談社 過去編が長く、与太郎の存在を忘れてしまうので 次巻が出すのをもっと早くして欲しい。 いや、過去編も面白いんだけど。